PyCon APAC 2023 参加レポート
MIERUNEでGISエンジニアをやっている曲です。
10/26-27日に、TOC有明コンベンションホールで開催されたPycon Apac 2023 Conferenceに参加してきました。
今回、シルバースポンサーとして、10名のMIERUNEメンバーが参加しました。
日本、アジア、世界各地からの700名を超える参加者が集まってグローバルな雰囲気でした。
MIERUNEブース
MIERUNEのブースで会社の紹介をしながら、各種ノベルティも配りました。たくさんの方々と情報交換でき、位置情報分野に興味を持ってもらえて嬉しかったです。
プレゼンテーション
タイムテーブルの通り、日本語と英語両方のプレゼンテーションが行われていました。多様性が溢れて興味深く有益な内容でした。印象深かったプレゼンテーションをいくつか紹介したいと思います。
Keynote: Why University Teachers Wrote a Python Textbook? (Hajime Kita)
京都大学国際高等教育院の喜多一教授による、大学でのPython教育の話です。授業で使う教材も公開されています:https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/285599
Keynote - Through the looking glass: 10 years of Python Organizing Lessons and Tribulations (Lorena Mesa)
PyLadies Chicago(https://chicago.pyladies.com/)を立ち上げた話や、データを利用する上で出てくる倫理の問題(事例:ARE CHICAGO POLICE USING SOCIAL MEDIA MONITORING SOFTWARE TO SPY ON YOU? THEY WON’T SAY.)についての話でした。
Introduction to Structural Pattern Matching
Python 3.10から実装された新機能パターンマッチングについての紹介でした。複雑な分岐をする場合ではif文より使いやすい書き方だと思いました。
パッケージ管理ルーツの話
Pythonでのパッケージング:エコシステムの理解と現場での活用
開発では、運用保守可能な継続的な開発、メンバーが理解できるコード、再現性のある環境を実現するためにちゃんとツールを使うことが大事だというお話でした。
Pythonで一歩踏み出すバイナリの世界
「バイナリ」や「バイト列」という言葉に馴染みがない、苦手意識がある人向けのバイナリ入門紹介でした。
The Best of Python: A Review of Some of its Slickest Features
Magic Method、内包表記などのPythonの基本機能をうまく利用することによってコードのパフォマンスを向上するお話でした。
アンカンファレンス
二日目にアンカンファレンスが開催され、突発的にMIERUNEメンバーが発表しました。
オープンソースとして提供しているQGISプラグインや、Pythonで位置情報データを扱えるライブラリ「GeoPandas」の紹介をさせていただきました。
公式のタイムテーブルに載っていないから見にくる人がいないかも…と不安でしたが、どんどん来場者が増えて、最終的に席が足りなくなる状況になりました。
普段Python使いの皆さんがPythonを利用した地理情報の活用に関心を持っていただきとても嬉しいです。突発的な発表ができるのはコミュニティーのイベントだからこその面白さ・醍醐味でもあって、コミュニティー全体のオープンで自由な雰囲気が伝わってきますね。
Party
最終日のパーティーも大盛況でした。オリジナルのクラフトビールBPythonまで用意されていました。フルーティーな味で美味しくいただきました。パーティーではカンファレンスの時よりも気軽に話しやすい雰囲気で、知らない業界の方や外国の方とお話ができて充実な時間を過ごせました。
中国語で話しているのが聞こえてきて話しかけてみたら、PyCon TaiwanとCOSCUPの方々でした。PyCon Taiwanは毎年のイベントに500人くらいの参加者がいるみたいです!こういったような交流の中、さまざまなバックグラウンドを持つ人から技術、コミュニティーについて情報交換ができ楽しくて刺激的でした。
終わりに
PyConには初参加でしたが、楽しく充実した時間を過ごすことができました。具体な技術の話から世界中のコミュニティーまでお話を聞ける貴重な機会でした。ぜひ来年も参加(発表)したいと思います!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?