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五等分の花嫁展MAKEOVERの会場に一日で二回行った話

 先週の金曜日、『五等分の花嫁』の展覧会、五等分の花嫁展MAKEOVERに行ってきました。

 中野二乃という女性が好きなので、入場者特典が彼女の日を選んでお邪魔することにしました。
 五等分ファンの友人も二乃を推していたので、「んじゃ」とアラレちゃんみたいなノリで一緒に行くことが確定。もしも彼と僕が作品内のキャラであれば恋敵ですが、僕らはインクの壁を超えることができません。争ってしまえばリアリティを滲ませるのは血と涙でしょう。平和的に、いきましょう。

 定刻通り最寄り駅に登場。物販で買う予定の商品を吟味しながら電車に搭乗。そんなラップをかましながら揺られ電車に乗って目的地へと向かいます。
 コロナの影響でほとんど電車に乗っていなかったので、少し新鮮な気分です。最近電車に乗った用事といえば、ケツにデカすぎる“できもの”ができたので病院に行こうとするも、自転車に乗れない(ケツが痛い)ので電車で一駅ガタンゴトンしたくらいなもんです。

 何度も来ている駅なのに改札へ向かう方向を間違えたりしながらも、ATCミュージアムへ向かうニュートラムに無事乗ることができました。
 時間も結構余裕があり、目的地まであとは一駅というところで素晴らしい出来事に気が付きました。

 僕は五等分の花嫁展のチケットを家に置いてきました。

 僕は人生においてこういうミスをえげつないくらい繰り返してきているので、すぐに焦ったりはしません。しませんが、それとは別に体育館でコケて鼻を床で打った時みたいな「何でこんなに俺は今苦しいんだ。時間戻ってくれ」という感覚だけが身体を支配しました。
 カバンをしっかり探してしっかり無いことを確認(慌ててる素振りは出しません)した後、すぐにローソンチケットのページを開いて購入者情報が閲覧できることを確認した後、友人に「俺、家にチケット忘れたわ」と告げました。
 ニュートラムは自動運転で走行しているため車掌によるアナウンスなどが無く、走行音もとても静かです。僕が“チケット忘れの事実”を告げた時に生まれた一瞬の静寂は、きっとそういう環境要因がたまたま起こした天災だったのかもしれません。
 しばらくして「どうする」という友人の言葉を聞いた僕は心に余裕がありました。何故ならローソンチケットのページに僕の購入者情報があり、しっかりと整理券の番号も確認でき、僕の財布には写真付き証明書であるマイナンバーカードが入っています。会場の運営もちょっとチェックすれば僕が入金している事実、その入金した名前が持参したマイナンバーに記載されており、添付された顔も僕自身と一致するということがわかるからです。
 「一旦会場へ行こう」
 そう話す僕のリュックには、自身のTwitterアイコンをグッズ化した缶バッジが自信ありげに太陽光を反射していました。

 「無理ですね~」
 スタッフさんにそう言われた瞬間、僕はモール内をミニオンのスマホアプリと全く同じスピードで走りました。
 向かうは駅、そして自宅。全速力の擬人化です。
 途中、バンクシー展の電子看板が僕を嘲笑いました。ふざけるな。バンクシーは身分を隠して安全な位置から僕を馬鹿にするクズ野郎です。バンクシーは5ちゃんねるに課金しています。

 すぐに電車に乗り込み、気迫でニュートラムを加速させました。「やろうと思えばもっと君は急げる」心で電車を鼓舞します。この時ばかりは大嫌いな精神論にだって頼らざるをえません。

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 会場へ向かう途中、かなり心に余裕のあった時の僕は「全国ハイハイ・カタカタレース選手権なんてあるのかよ」と半笑いで写真を撮っていましたが、自宅へ向かう時の僕はこれの何が面白いのか全くわかりませんでした。

 自宅の最寄り駅に着くと、僕は光になりました。光は一秒で地球を七周半するらしいですが、僕はそれでした。
 途中から息苦しいマスクを外し、そして人とすれ違う時はまた装着する。そんな感じの自宅ダッシュでした。臭気判定士が匂いを判定する時に簡易ガスマスクみたいなやつを付け外しする時と同じです。

 そして自宅でチケットを回収すると、急いで最寄り駅に直行。無事電車に乗った時には、朝「今日は二乃と一緒に写真撮るかもしれないから、シャワー浴びてちゃんと整えてから行こ!」と綺麗にといた髪も美食會が最も危険視している毒キノコみたいな荒れ方をしていました。
 そのまま電車に乗って目的地へと再び向かったのですが、普段運動をしなさすぎて七駅分くらい息が整いませんでした。周りの人からは“電車から降りて一駅分全力で走った後、追いついてまた電車に戻ってくる動画”の撮影なんだと思われていたでしょう。

 11時50分着。僕の予定入場時間は11時、友人の予定入場時間は11時半だったのでしっかり遅刻しました。事前に「もし遅れても後の入場分で入れる」という新幹線システムだということを確認しておいたので、その点は安心でした。
 会場に着いて友人に謝ったところ笑って許してくれましたが、実際は全く許してなくて明日普通に僕の家が焼かれるらしいです。


以下、五等分の花嫁展レポート。
※原作及び五等分の花嫁展のネタバレあり。

●五等分の花嫁展MAKEOVER

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 入場してすぐにデカいパネルがあったので、周りの人たちと(これ撮っていいのかな)みたいな雰囲気で牽制し合いながら撮影しました。
 こういう横一列のイラストになった時、基本真ん中に二乃が来ないので少し不憫だなと思ったりもします。三玖も前に出るタイプの人間じゃないのに毎回真ん中に立たされてそれはそれで不憫なのかもしれません。

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 「Twitterの公式アカウントがよくツイートしてるやつだ」、と思いました。横には春場先生のコメントなんかもあったりして「“展”っぽいなぁ」と感じながら先へ進みます。

 少し歩くとデカめのスクリーンで花嫁展の諸注意を五つ子がしてくれます。内容はあまり覚えていませんが、二乃が「盗撮とかサイテー」みたいなことを言っていた気がします。盗撮、最低だよな!

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 二乃と一緒に写真を撮りました。盗撮ではありません。二乃、ポーズキめてるし。
 五等分の花嫁展は基本撮影禁止で撮影OKな場所のみスペース横に記載されているタイプなのですが、ここの等身大(?)パネルゾーンはOKな場所でした。
 五つ子の全体写真を撮った後、このスペースの後ろにある初期設定資料集(キャラブックに書いてあるもの)を見ていたのですが、コロナウイルス感染対策で一回あたりの入場数をかなり制限していたので、気付けば僕と友人以外周りに誰もいなくなっていました。
 そうなれば絶好の2ショットチャンス。友人に頼んで二乃と一緒に撮ってもらいました。一花にモロ被りしているのはごめんなさい。後日一花に謝っておきました。

 先へ進むと、キャラごとに名シーンの原画が展示してあったり、キャラに関連したグッズが再現されて展示してあったりしました。三玖がバレンタインに向けて作っていたドクロが浮いた生地は立派な再現度でした。違和感なくドクロが浮かび上がっていました。

 展示を見ながら友人と「このシーンはこうで~」「ここの描写が~」とか色々話していましたが、これって一人で来て十分に楽しめるのかな?とずっと思っていました。やっぱり展示が並べられていると、その事柄に関連づいた感想がポンポン思い浮かんでくるもので、それを一人心の内に仕舞ってしまうのは何と言うか勿体ない気がします。
 僕は聖地巡礼をずっと一人でおこなっていますが、十分一人でも楽しい反面、「話題を共有できる人がいたらもっと楽しいのかな」なんて想像したりもするのです。
 つまり、こういうものは誰かと来た方が楽しいということです。五等分の花嫁展は知り合いと行きましょう。いなければ携帯にエネの画像を写して電脳少女と一緒に来た感じにしましょう。

 順路を進むと、3分程度の映像が流れる場所があります。きちんとスタッフさんが誘導して密にならないようにしていました。
 『ごぶんのいち』に合わせて原作のカットがエモい感じに編集された映像です。いかにも「良いだろ~」というテイストの映像ですが、オタクはチョロいので馬鹿みたいに見入ってしまいます。
 落ちサビ付近、五つ子のセリフパートがあるのですが、原作終盤のセリフが声付きで再生されます。もちろんアニメではまだまだ先の部分なので、録りおろしです。急に録りおろしが耳に入ってきて会場のオタクは困惑します。
 困惑したまま次の順路へと向かわされます。ごぶんのいちの判断力。

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 五つ子と一緒に写真を撮りました。ここも周りの人がめちゃくちゃ牽制しあってたので「行くわ!」と言って撮りました。撮ってもらいました。
 多分背景の明るいポワポワしたエフェクトを入場者スペース用に少し横へ引き延ばしているんだと思うんですが、その結果自分の後ろに赤が来ることになって僕が中野五月みたいになっていました。五月の「百歩譲って赤の他人でしょうか」というセリフはこの時僕に向かって言ったらしいです。

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 ありがたい“おサイン”なのに写真が下手。

 そして物販。完全一方通行制で、「もし迷ったらとりあえずカゴに入れて、必要なければレジで返却してください」とのアナウンスがありました。ゴタつきの回避なんだと思います。
 購入した諸々はもうちょい下で紹介しています。

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 大阪のバーチャル背景みたいな場所でコラボドリンクと写真を撮りました。

 注文するとキャラクターのコースターが貰えます。
 二乃は激甘アイスティーだったのですが、僕は紅茶が飲めないので大不安。結果としては甘すぎたので紅茶成分が薄くて余裕で飲めました。ありがとう、二乃。

 そして飲み切った後は五等分の花嫁の話を一切せず「まふまふ」と「浦島坂田船」の話をしながら帰りました。そんなことってある?


以下、購入品紹介。

●五等分の花嫁展で買ったやつ紹介

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 アクリススタンド、アクリルキーホルダー、缶バッジセット、入場者特典のミニ色紙、ドリンク特典のコースターとドリンクスリーブです。
 缶バッジセットはいわゆる一般的な缶バッジよりも一回り大きい感じ。梱包されたそのままで飾れるので最高です。

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 アクリルフォトスタンドとキャンバスボードです。
 キャンバスボードは当初もう一方の和服スタイルの方を買おうと思っていたのですが、現物(サンプル)を見た感じ最終回表紙イラストの発色がかなり好みだったのでこっちにしました。「どっちも買えばよかったな」と今思っています。給付金があと3850円多ければ両方買っていたかもしれません。
 アクリルフォトスタンド、めちゃくちゃ良い。後ろに白い箱を置いているので伝わりづらいかもしれませんが、背景は透明になっています。デカいし存在感もあってGOOD。遺影これにしようかな。

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 不織布のエコバッグと日の出祭のTシャツです。
 エコバッグ、500円でほぼタダだったので買いましたが、使うのもったいなさすぎる。神聖な物しか入れれる自信が無い。聖火とへその緒しか入れられない。
 日の出祭のTシャツは他のキャラTシャツとどっちを買うかずっと悩んでいましたが、こういうのを着る時は大体動画に出る時なので動画映えを優先してこっちにしました。YouTubeに財布を支配されている。

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 ランダム封入のやつです。背景はトースターです。真ん中の鉛筆は恐竜キングです。
 コマコレ(右上)が思った以上に良かったのでもう一個買っておけばよかったな、と後悔しています(各種三個の購入制限)。
 ドット絵のアクリルキーホルダーがめちゃくちゃ気に入ったので開封を楽しみにしていましたが、めちゃくちゃ被りました。真ん中の三玖は序盤の「責任取ってよね」のシーンですが、責任を取ってほしいのはこっちです。交換してくださる方、お待ちしています。
 開封していく中でずっと二乃が出ない状態でしたが、終盤で何とかラバストで二乃を引くことに成功しました。ポケモンのダメカン2個の代わりにこのラバストを置いたらウケるかな。

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 他、購入したタペストリーなども含めて飾りました。右の空白は未来のために。
 布団の配置的に起きてすぐ二乃のタペストリーが目に入るのでかなり良いです。毎日視力に1.2倍バフがかかります。

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 机の上の部分。ラバスト云々の飾り方って難しすぎる。良い方法があればご教授ください。

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 五等分の花嫁展ショッパーと『これからも五等分』特典の紙ポスターもあります。この真下にはデカすぎるアクタージュのポスターがあります。

●終わりに

 ちゃんと家を出る前にチケットをカバンに入れたかどうかは確認しておくと良いです。


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