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ラブライブ!フェスDAY1のAqoursの"文脈"について

ラブライブ!フェスDAY1が、終わった。
μ'sが、矢澤が、そこにいました。

だが、これから語るのはμ's自体のことではない、Aqoursだ。
なんで僕はμ'sに対して感情を爆発させるとAqoursについて語りたくなるのだろうか。ファイナルのときもそうだった。

やっぱりμ'sは"憧れ"だからなのかな。
僕がμ'sをちゃんと追い始めたのは2013年、TVアニメからだ。だいぶ後発組というのもあってμ'sに対しては憧れて追い続ける存在、みたいなところがある。
いっぽうAqoursとはあの「助けて、ラブライブ!」からの付き合いだ。
それもあって、Aqoursにたいしては実に自分勝手ながら一緒に駆け抜ける戦友みたいな意識を持ってしまっている。

と、そんなふうに僕は勝手にAqoursに対して親近感を持っているのだが、ラブライブ!フェスDAY1におけるAqoursはセットリストに強烈な文脈をぶつけてきやがったので、もうそれにらついて書くしかねえじゃんとなり、この記事を書いている。

先に断っておくが、この記事は僕の勝手な解釈を前提にしているので、そういうものだと思って読んでもらいたい。

DAY1でAqours全員で披露した曲は
開幕の未体験HORIZON、
そしてAqoursパートの
届かない星だとしても
MIRAI TICKET
青空Jumping Heart
恋になりたいAQUARIUM
君のこころは輝いてるかい?
だ。

この中で明らかに
届かない星だとしても
MIRAI TICKET
青空Jumping Heart
の3曲は突出してラブライブ!フェスという場を前提にした文脈の上で組まれているとしか思えない。

まず、届かない星だとしても。
届かない星というのはみなさんご存知のとおりμ'sだ。
この曲が収録されている2ndシングルの恋になりたいAQUARIUMの発売は2016年4月27日、μ'sのファイナルライブの後だ。
つまりこの曲が出た時点でもうAqoursとってμ'sは手の届かない存在だった。昨日までは。

たとえ届かない星だとしても、それでも届かないと決めつけずにまず手を伸ばす、そんな歌をμ'sがいる場で自分たちのパートの最初にもってきた。これだけでもう正直僕は限界だったのだが、彼女たちはそこで止まらなかった。

MIRAI TICKETだよMIRAI TICKET。
アニメ1期放送当時にも「12話で千歌が掴んだ羽根はμ's由来の夢の残滓を散らしていない=これは千歌自身の新しい夢だ」とか一人で騒いでいたが、この曲はある意味μ'sとの決別的な意味合いを持っている。
他の人がどう捉えているかは知らないが、僕の中ではこの曲は完全にそういう意味合いの曲なんだ。
なんたって、きっとあるだろう僕たちだけの新世界に向かって旅立つ歌だぞ。

届かないとしても手を伸ばした先に見えた自分たちだけの夢に向かうという文脈がほぼ完成してこの時点でもう限界なのだが、あと1曲ある。

そう、青空Jumping Heartだ。
この曲は、証明だ。
歌詞そのものより物語上の文脈の話になってしまうが、この曲はμ'sと同じラブライブ!優勝という高い場所へ届いた証明の曲だ。
優勝したスクールアイドルにのみ許されるアンコールのための曲であり「私たちは貴女たちと同じ高みに達したぞ」という曲なんですよこれは。
ほんとなんなの君たちさあ……


全体の構成としてはエモさより楽しさ重点なのに、この3曲だけはμ'sがいる場で続けて披露するということに意味があると感じられる選曲なのも、2つのグループが同時にステージに立つというこの瞬間しかない2夜限りのお祭りだからこそという気がしてならない。


そして今日はそのAqoursとμ'sが一緒にスクールアイドルの歌を歌う。歌うに決まっている。歌わなかったら嘘でしょ。

そして綺羅ツバサ。
頼むから乱入してきてくれ。本当に頼む。
貴女がいなければあの曲は本当の完成にはならないんだよ頼むよ。

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