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2023地球沸騰化、激動の世界潮流    身体の”方舟化”進む

2023「地球沸騰化」激動の世界潮流 身体の方舟化進む

2023年、「地球沸騰化の時代」と言われ、過去12万年の中で地球全体の気温が最も暑い1年とも言われました。2024年に向けて、どのような“身のこなし”が求められているのでしょう。

2023年 猛暑に応える身体
空前の猛暑、首都圏でも5月末から9月まで4ヶ月以上が真夏の天候になりました。

2023年、4月からすでに、胸から腕に向かう気の流れが強くなっていました。腕の周りや指の先(とくに小指)からよく抜けてくれれば、発散・リラックスして、胸もゆるむのですが、流れが強すぎて抜け切らなければ、胸が詰まって固くなります。免疫系が不安定になり、アレルギー傾向も強くなりやすくなりました。

例年春は、頭から足に向かう体表の気の流れが激しくなり、頭を中心に流れがつまることでアレルギー傾向が高まり、花粉症などにつながるのですが、23年は春の終わり頃から胸から腕への流れが強くなることで、夏以降もアレルギー傾向が高いままになりました。
すでに5月下旬から真夏日が続いたわけですから、真夏へと向かう加速感が異常でした。
晩春からの胸から腕への気の流れの強さは、猛暑へ向けての助走、準備の動きだったのかもしれません。

夏の暑さに適応するためには、胸をよくゆるめて、胸の熱を放散する必要があります。あまりの猛暑で胸からの放熱が間に合わないと、逆に胸が弾力を失って、胸から放熱することがより難しくなってしまう さらに胸に熱がこもって固まる、という悪循環になります。昔からこれを”夏バテ”と呼んできたわけです。
夏バテはこれまでも多くの人が経験してきましたが、2023年の史上空前の猛暑は誰にとっても未知のレベルだったわけですから、身体も未曾有の対応をすることになりました。

そこで前年の22年の夏もそうでしたが、23年の夏はさらに胸の緊張をなんとかゆるめるために、全身が大きくゆるもうとする反応をしました。骨盤を中心に、頭蓋骨も大きくゆるみました。
骨盤が大きく広がったために、腰、股関節、膝など、足腰に痛みが出ることも大変多かったです。この骨盤のゆるみ方は、出産後ほどではないにしろ、生理のときよりも大きかったという感じです。
頭蓋骨もゆるんで、頭がぼーっとし、眼が疲れやすくなりました。

10月以降 激しい寒暖差に応じる身体
まったく「真夏」の気候だった9月から一転、10月に入ってからは急激に湿度も気温も下がり、典型的な強い冷え。腰椎3番の動きが硬くなり、お腹が冷えてぽっこり張り、脇腹の力が抜けるパターンとなりました。

寒暖差の激しさは、11月、12月も続き、平均すれば暖かいのにお腹は冷え、頭はのぼせて熱くなるという傾向が続きました。引き続き腰椎3番は硬く、お腹は冷えやすくぽっこり膨るという状態がずっと続きました。

頭が熱くなると、眠りが浅くなりやすくなります。寝付きが悪い、何度も目が覚めるなどの分かりやすい浅眠以外に、ふだんは夢を見ない(覚えていない)タイプ人が連日夢を見るなどの例も多かったです。

この寒暖差の影響で、コロナ、インフル以外に風邪をひく人も多くなりました。本来はインフルでも、風邪でも、症状が出る直前には、左右のバランスの差が大きく、熱が上がって下がると、左右のバランスが一旦整うものですが、熱が下がった後も左右差が残り、その後アレルギー的な咳や鼻炎が長く残る場合が多かったです。頭だけではなく、夏のあいだの胸の熱も取り残されいて、アレルギー症状を底上げしたと思われます。

観測史上最も気温の高い1年だったことに加えて、寒暖差の変動も激しかったことに、身体がなかなか適応しきれないということでしょう。

コロナ禍で注目してきためまい症状、そして血海の応答は?
前年22年の秋から冬にかけては、めまいが多発しましたので、23年はどうなるか注目していたが、めまいは意外に少なかったです。「コロナ明け」というファクターが大きかったのか?これからも注目していきたいです。

また、コロナ明けで、この5年以上に渡って続く血海の反応がどうなるか?と見守ってきましたたが、反応が落ち着くというよりも、むしろ大きくなっているような印象があります(触れると血海が触れている側も触れられる側も熱いくらいに感じる)。

下腹を温め、力を集中して、身心を安定させるという血海の働きが、より高くなる何らかの必要がある。おそらくこれからも当面続くであろう、寒暖差の激しさに適応するため、ということでしょうか?

そして、これから恒常化しそうな激しい気候の変動に対して、適応する”身のこなし”とはどんなものでしょう。

血海の働きと骨盤の運動がカギになる
まず第1に血海の働きで、下腹に力を集めようとしているのは、確かなことと思われます。

この血海の働きをテコにして、骨盤の開閉の動きの弾力、左右の腸骨の動きの機動性、そして仙骨の前後の動きの柔らかさ、これらすべてが求められることになりそうです。

これから、2024年冬から春にかけて、真冬には骨盤が最も縮み、春になって骨盤が大きくゆるむ、骨盤の開閉運動が最も活発な時期になるわけです。この時季には、骨盤の開閉の自在な動きを身につけたいところです。

*腰椎4番(開閉バランス)の疲れとり体操
https://www.youtube.com/watch?v=S0G-efobAvE

激しい寒暖差で内踝が冷えに敏感になっていると同時に、下腹・骨盤を温める起点としての機能も高まっています。下腹に集中し骨盤の引き締まる力を高めるチャンスでもあります。

第2にとくに猛暑の中での骨盤の大きなゆるみは、猛暑に追い詰められて“やけっぱち”になった身体の反応と見ることもできますが、「沸騰化」の時代への能動的適応の準備段階と見ることもできます。世界が直ちに脱成長に舵を切ったとしても、「沸騰」は当分続きます。一人ひとりの身体は、嫌でも、サバイバル・モードを身につけようとしているはずです。

コロナ禍中の2020年から21、22、23年の夏期、季節外れの動きである骨盤の大きなゆるみが、期間の長さとゆるみの大きさを年々拡大しながら繰り返されてきました。また元々毎年春は、骨盤がゆるんで身心がリセットされる時季ではありますが、21年〜23年の春はとくに大きくゆるみました。

2023年夏の猛暑の中では、骨盤はかつて見たことがないほど一斉に大きくゆるんで広がりました。この“骨盤の大開放”は、少し長いスパンで見れば、身体のバランスの取り方を大きく変えるきっかけにもなると思います。

これからも骨盤の大きな開閉運動による身心のリセット・再起動ということが、何度も必要になってきそうです。

環境変動時代のサバイバル:身体の適応法則
2011年(東日本大震災・福島原発事故)から2020〜22年の新型コロナパンデミック、2023年猛暑に至るまで、環境の激変に直面した身体の応答を観察してきました。
この中で繰り返されてきた、環境変動への身体の応答のプロセスをまとめておきましょう。
長期的、短期的に繰り返しこの波が表れます。

   環境変動のショックで身体が縮んで固まる
承   身心がリラックスし始める過程で痛みや不調が表れる
転   骨盤を始めとして全身が大きくゆるんでリセット
結   回復・安定=同時に新たな環境への適応を身につける

2023年、私たちは「ルビコン川」を渡って、あるいは渡らされてしまったのかも知れません。世界各地の異常気象、コロナの陰に隠れた鳥インフルエンザの大流行、世界を巻き込むウクライナ、ガザの戦争、生成AIの大登場など、煽りたくはありませんが、慣れ親しんできた世界システムの前提が崩れ始めたというのが実感でしょう。

激動を生きる覚悟は、意識しなくても身体がすでに持っているようです。ルビコン川がどこにあったかすら分からなくなるような大洪水を生き抜くために、洪水以前の身体を解体・再生して自ら“方舟”になる、あるいは“浮き身”を身につける途上に、私たちはいるのです。

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