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24年4月 足三里が来た〜        思い切り! 気をゆるめよう 

この春は、コロナ禍の間ずっと続いていた、唾液や食べ物を飲み込むときに空気を飲み込んでしまう傾向が、いつのまにか少なくなってきました。交感神経の興奮が落ち着いてきたわけですね。

足三里がようやく活発化
本来春の反応の要であり、頭から下りてくる気の流れの発散の中心になる足三里の反応が数年ぶりに活発です(コロナ禍前年の2019年から目立たなくなっていた)。

ずっと目立たなかった足三里の活動。本来の活動期である春にも目立った活動がずっと鳴りを潜めていましたが、この春はようやく活発な動きを見せ始めています。« 待ってました!»

一方で、2018年からもう6年ほどずっと活動が活発な血海(下腹に気を集めるポンプ=下腹を温める働きをするツボ)は、相変わらず高い反応が続いています。

体表からよく発散するほど下腹の集注が高まる
下腹に集注するほど全身の発散・リラックスが高まる

本来、血海は5月と11月が活動期で、足三里は春が活動期でした。

2000年代に入って足三里が季節外れに活発化することが徐々に増え(おそらく気候変動に関わる)2011.3.11震災・原発事故以降は足三里血海も、季節を超えて活動することが多くなりました。

血海・足三里が「揃い踏み」になるのは、3.11震災-原発事故の翌年以来です。
参照:note記事

足三里は頭から足へ向かう体表の気の流れが最も発散するツボで、ここからの発散が高まるほど全身の流れをスムーズになり、全身のリラックスを促す要になります。これがこの5年ほど機能しにくかったわけです。この5年を振り返ると確かに気をゆるめられる環境ではなかったということになりそうです。

血海は対照的に下腹に気の流れを集注させ、いわば気合を入れるツボです。まだまだ活発ということは“腹の底”で警戒感があるということなのでしょう。

4月は頭-骨盤のゆるみの最盛期
<<よくゆるむ(=リラックス) >> ほど >>よく縮む(=集中)<<

頭から体表に出て足へ向かう気の流れを促すために、頭蓋骨と骨盤が連動してゆるむのが春の身体の基本です。頭と骨盤がよくゆるんで全身の気の流れがスムーズになると、一転して頭も骨盤も引き締まります。春の間、頭-骨盤がゆるんで縮んでという往復運動を繰り返しながら、リラックス(脱力)と集中が自在にできる身体になるのが理想です。

4月は季節のサイクルの中でも、最も骨盤がゆるんで広がりやすい時季になります。今年はゆるみ始める時期が早く、2月の後半にはすでにかなりゆるみやすくなってきていました。身体が早く春めいたところに来て3月が寒かったので、体感的には実際の気温以上に寒く感じました。

この数年(2021~23年)は、春だけでなく真夏にも大きく骨盤がゆるんで猛暑に適応しようとしているように見えます。

骨盤が最もゆるみやすい4月には、思い切りゆるめておきたいです。

第一にはなるべくのんびりボーっとしてゆるみやすく過ごすことです。(なかなかこの社会の中ではそうはいかないことが多いですが・・)

第二にできることは、骨盤がゆるむためのハードルになりやすい骨盤底の緊張をゆるめる体操です。

<腰椎4番(+骨盤底)の疲れとり体操>

右膝を左よりも曲げるのが基本
左右の足裏のズラして軽く持ち上がるポジションを探る
骨盤底に十分な弾力があればどのポジションでも軽い

晩春4月、思い切りゆるんで・・身心を再起動しましょう。

やってくる長〜い夏への準備か?

先月リポートしたように、この春は胸から手に向かう気の流れが強いです。気の流れが強くなるほど流れは詰まりやすくもなります。この流れが胸の中に詰まると、免疫系が不安定になります。春は頭から足への流れが詰まって頭が熱くなるだけでもアレルギーを起こしやすくなるのですが、この春は、胸にも頭にもダブルで詰まってさらにアレルギー傾向が強まり、花粉症なども軽症化して何年も経っているのに、再び症状のひどくなる例が多くなっています。

また一方で逆に、胸から手への気の流れが良くなって胸がゆるむことができれば、全身の体表からの気の発散が高まり、全身の気の流れがスムーズになります。

胸をゆるめる反応は暑い夏、胸から放熱しやすくするための反応です。胸から手への気の流れが強まるということは胸をゆるみやすくする準備反応とも思われます。

春のうちから胸をゆるめる準備をしているということは、今年も夏が早く始まり長く続くということになりそうです。

先月のnote記事「両手首をゆるく重ねて胸の真ん中(=膻中)に近づける」の項、参照。


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