ココロノクサリ

濁流に飲み込まれ 流れ落ちる
冷酷なまでの眼差しで俺を見る
溺死寸前の俺のココロは
もう逃げる道さえ残ってはいない

重なり絡む負の連鎖は
回りまわって俺へと行き着く

忘れたくとも忘れられない
泣きながらに訴えたい思いを
忌み嫌われながらも生き続ける俺への罪なのか

身体中から放つ悪臭を
楽になるために使えるのならば
俺は迷わず使うのだろう

歴史を語れるほど生きてはいないが
俺の人生は散々な道を歩んできた
立ち止まることを許されず
少しだけでも前へ進めと
蹴られ殴られながら生きてきた

手にした褒美はいつも塵に消え
くたばる寸前になりながらも
冷静に考える時間も与えられず
逃げ出したいココロを押さえつけながら
下衆に成り下がりながら
ただ行く末を見る

苦しいと言い訳が出来ない所で
掌をただただ見つめ続ける
もう充分に生きたつもりで
荷造りをしてみたところで
現実はまだまだ俺を苦しめたいらしい

冷徹な世の中に
慣れる事の出来ない不器用さ
祈りを捧げても誰にも届かず
ただ只管 頭を垂れるしかない

乗り遅れた俺の復路は
無理難題を抱えるしかないのだ

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