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ミクロにマクロ「縮小/拡大する美術 センス・オブ・スケール展」

さて今日のお休みは歯医者の治療の痛み度合いで行き先を考えていました。痛みが来ていたら行かない。逆に痛みがないようなら行くという流れです。

結果はこんな感じ、

無駄にテンションが上がっていますが痛みの気分一つでここまで変わるのは当然のことかもしれません。

ということで今回はドライブも兼ねて三浦半島まで行ってきました。目的は月曜日に引き続きの美術館めぐりになりますが、横須賀美術館で行われている「縮小/拡大する美術 センス・オブ・スケール展」です。

この企画展では人と対象に対しての比率がテーマになっており、対象と鑑賞者のスケールが異なることで違った見方や作品の独立した世界をより楽しむことができます。

そんな企画展ですが、前回のサントリー美術館同様一部の作品は撮影OKです。

今回の作品展でまず多くの写真が迎えてくれます。これらの写真は普段目にすることのない人工雪の結晶や均一的に捉えた風景など変わった者たちです。これらの作品は美術館でと考えと個人的には結構異質です。

ですが、企画の趣旨を考えると成り立つというかそこに新たな価値が生まれているように感じてとても良かったです。この中では地味ながらも「アナレンマ」というシリーズが良かったです。

アナレンマとは1年を通して同じ場所で同時刻に太陽を撮影しその画像をすべて合成することで、太陽の位置が8の字型を描いて運動することです。

見た目のキレイな8の字の裏に潜む多くの手間、そしてこのアナレンマが一同に3種類も同時に見れるというのはまさにすごいことで日々の変化を感じ取ることができました。

そしてここからは撮影OKなところで、ここからは人をミクロに縮小した作品が目立ちました。

人をミクロに縮小していくと現れる作品の例がこちらです。手動のシュレッダーに人が入り込むという作品です。タイトルは「まもなく雨が止むでしょう」。タイトルも良いしシュレッダーの中との関係性がミクロになることにより違った見方をすることができとても面白い作品でした。

ちなみに遠景にするとこのような感じ。本当にミクロの世界というのを感じさせてくれます。

その他で印象に残ったのは地平性を描く鉛筆といったシンプルながらも不思議な作品です。これを写真に収めようとすると相当難しいので割愛しますが、シンプルな中に秘められたまっすぐな世界が色鉛筆特有の淡い感じと重なり独特の世界が構成されていました。自分が今まで見てきた作品達の中では新たな世界として一番好きかもしれません。

そうそうジオラマの作品という形ですが、古き日本を再現したものたちもとても良かったです。

これらの作品のスケールは本当に小さいもので、何よりその精密さに驚かされました。映画館の中の小物一つや小さな部屋の中に一つ一つある緻密な世界感がとても好きです。

そしてたまたまですが、このジオラマの作品を作った製作者の方が来館されており、直接説明をしてくれたのが非常に良かったです。作者本人の解説による世界観というのはとても素晴らしいものです。


そんな横須賀美術館の企画展「縮小/拡大する美術 センス・オブ・スケール展」、場所としては最寄りの駅からバスで15分以上だったり(そのため今回は車を使ったというのもある)、そもそも三浦半島という場所がとても遠いところにあるというのもあるかと思います。

近くには観音埼灯台もあるし、少し足を伸ばせばマグロで有名な三崎港もあります。期間もまだまだ一ヶ月ほどありますし、晴れた日にはぜひ来てほしいなと思いました。

ちなみに今回ここに来たのは身内のおすすめです。相変わらずいいセンスしてます。余談ですが美術館自体もとてもすばらしい作品でした。

概要:縮小/拡大する美術 センス・オブ・スケール展
場所:横須賀美術館
期間:2019年4月13日(土)~6月23日(日)
時間:10:00~18:00
休館日: 5月13日(月)、6月3日(月)

おまけ(美術館の外観的風景)


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