覚えのある匂い
今日もまたいつもどおり仕事をしていた。そして指示を出そうと同僚のところに行くと「この人、何か匂うから・・・あまりいたくない」と言われた。
その人・・・といっても示していたのは二人だったのだが、この二人というのは今日応援に来ていた一日限りの助っ人さんたちだ。気になってその人達のそばに行くと確かに匂う。
この匂いにはとても覚えがあった・・・そう、この匂いは一ヶ月以上風呂に入っていない匂いだ。
なんでこの匂いに覚えがあるかというと今から10年以上前に一人暮らしをしていた時、堕落とは言わないがそれなりに闇を抱えていた。その時はもうあまりにもダメすぎて風呂とかシャワーもろくに入っていなかった。月に1回入ればまだましで実施のところは2ヶ月、3ヶ月に一回だったような気がする。
その時の匂いがまさに今回の匂いだ。なんとも言えない独特の匂いは闇を抱えていた分、懐かしいとはまったく思わない。そしてもちろん負の匂いであることには変わらない。
彼らはなぜその匂いに気づかないのか。人というのは自分が発する臭いについて最初は敏感に気づくものの、それがすぎればあっという間に鈍感になる傾向にある。
だからこそ気づかない。この匂い鈍感現象は普段の日常でも十分あり得ることだ。しかしこの匂いになるというのはよほどの生活を送ってきた人の極地になったときに発せられるものであって、普段どおりの日常を過ごしていればまったく問題はない。
したがって今これを読んでいる普通の人たちは気にすることはまったくないので安心してほしい。繰り返しになるが普通に日常を過ごしていればこういう匂いになることはまずない。
話を少し戻し、彼らに気づかせるにはどうしたらいいかというと他人からの指摘だ。とはいえ、親子や友人からの指摘ならまだしもまったくの赤の他人が指摘するというのはなんとも気が引ける。
ちなみに自分も立ち直ったというかこの匂いに気づいたのは両親からの指摘だったりする。あの頃は本当に何もかも鈍感だった。
ということで自分は分かっているからいいんだけも・・・と思う独特の匂いの話。この匂いについてどう表現したらいいか書き手としては非常に難しいのだが独特としか言いようがない。
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