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#9 フェアバンクスをあきらめて

幾つもの夜に期待してオーロラを待ち、立ち続けた。
しかし、いっこうにオーロラは現れなかった。

可愛そうに思った宿の主人は、これをあけるからと
オーロラの写真のカレンダーを持ってきてくれた。
優しいのは確かである。
ただ、我々が求めているものとは違う。。。
そのような雰囲気を察知したのだろう。
今度はオーロラの現地ツアーに探すため、あちこちに電話をかけてくれた。
そして、ついにそのツアーを見つけてくれた。

それは街中から離れた山の中

ツアー会社から防寒服を借りることが可能だったので、早速いくつかあるなかから選んでいると
宿の主人が、それは北極に行くときに着るものだ。
今着ているもので十分だと笑った。

そして、その決断は後で悔やむことになる。

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