触媒
触媒という考え方を大切にしている.
触媒自体は何の力も生み出さない.
弾み車でも,
呼び水でも,
なんでも良いのだけど,
触媒という言葉がぴったりくる気がする.
人によって触媒はそれぞれ違うだろう.
それはカメラだったりクルマだったりオートバイだったりする .
包丁とまな板だっていい.
例えばドライビングプレジャー,という言葉がある.
プレジャーが湧き出すのは人間であり,
道具はそのきっかけに過ぎない.
至極当たり前のことだが,
僕が説明したいのはそういうことかもしれない.
僕にとっての触媒はカタナである.
カタナは,
僕の身体の動きを制限し,
同時に,
僕の身体を自由にし,
力を引き出し,
強くする.
何が言いたいかと言うと,
誰しも身体にエネルギーを内包しているのだ.
ただ気づいていないだけで,
あるいは眠っているだけで.
僕はカタナの力など,
これっぽっちも信じていない.
ましてや魂などではない.
カタナは単なる出来の良い,しかし世にも美しい類い稀なる道具だ.
そして僕にとってカタナは,
なくてはならない大切な触媒なのだ.
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