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「俺アメリカ行かないから英語分かんなくてもいいや」

私が一時担当していた小学生男児の言葉です。

どう解釈するかは、状況や受け取る人によっても違うと思います。

少し彼のことを紹介させてください。
彼は現在公立の小学校に通っています。幼稚園は所謂「英語の幼稚園」に通っていました。彼を指導してきた幼稚園の先生の国籍は多様でした。イギリス人、オーストラリア人、日本人、アメリカ人、フィリピン人など。彼の国際教育は幼稚園の時点から始まっていたと言えるでしょう。

私が驚いたのは、そんな彼が「英語」=「アメリカで話されている言葉」というニュアンスの発言をしたことです。もし彼が「外国」という言葉を使っていたら、私は気に留めなかったと思います。

外国語教育とは何でしょう。
国際教育とは何でしょう。
単に英語が話せることになることでしょうか。

こんなに小さいうちから様々な文化・習慣に出会う素晴らしい機会を得ながら、それを生かせていないのは非常に残念なことだと感じました。

彼は今は私の受け持ちではないのですが、高学年になり、少し心も大人になってきたようです。彼が自分が手の中にある大きな機会に気づいてくれたら良いと思います。

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