手術を終えて通常の生活に戻り しばらくすると
手術で取り除いた部分の病理検査が終わり

これからの治療の有無、するならその内容について話し合う日がやってきました。

＊今回初めて私の治療に関するnoteを読んでくださる方、これまでこの件に関してはここから3回noteを書いています↓（是非ご参考までに読んでいただけたら嬉しいです♡）

　私は、医療の専門家ではない どころかピカピカの素人なので
　詳細は割愛しますが、

　まとめると（私の理解では）

手術によって、がんを全て取りきれているとは思うけれど（もう目に見える癌は残っていないけれど）万一に備えて全身に抗がん剤をした方が安全

というような話でした。

抗がん剤！？！？！？

抗がん剤と言えば、

髪が全部抜けるあの強い薬ででしょう！？
（それしか知らないけど、それでもうじゅうぶん！！←いやいやそうじゃないだろう）

破壊力抜群の「抗がん剤」というワード

それが自分の身近なものになるかもしれない状況に　
とにかく衝撃を受けました。

ですが、そこから主治医の先生の親身なアドバイスに加え、
セカンドオピニオンなどもきかせていただき

最終的に、
家族のアドバイス＆「やっておいた方がいいんじゃない？」とお腹のあたりから聞こえてくる自分の声？直感？で抗がん剤治療をすることに決めました。

そして、2021年の年明けから半年くらい通院して治療をうけることにしました。

そう、そこからです。。。。。。

初めて落ち込んだ私

「がん」と宣告された時もそんなに落ち込まなかった私
　手術をしても、私の一部が星になって宇宙と繋がったんだって前を向いていた私

「これが起こったことを良いことに繋げる！！」ってあんなに張り切っていた私

　それが、、、、、

　初めて落ち込みました。。

　私どうなっちゃうの？

　という不安と、

　半年という、わりと長い（？）時間の治療中
「何もできなくなるかもしれない自分」を受け入れられない葛藤。

抗がん剤をすると、
髪が抜けるのはもちろん、

治療中は体調が悪くてずっと寝たきりになる人もいる
鬱になる人もいる
そういうのがオンアンドオフで繰り返される人もいる
そうかと思えば割と元気に過ごせる人もいる

そんな情報を聞き、

「私はどのケースになるんだろう」

「お仕事ができなくなるかもしれない」

「娘の面倒をみられなくなるかもしれない」

「何もかも人に頼らなくてはいけなくなるかもしれない」

もし何もできなくなったら？

そうまでして治療を受ける意味は？

もっというと、

そうまでして生きる意味は？

そんなことまでぼんやりを考えました。

『もっともっと大変な治療をしている方々も大変な環境にいらっしゃる方々もたくさんたくさんいらっしゃる』

頭ではわかっていても、全然自分の中に入ってきませんでした。

「可能性の扉」とか「良いことに結びつけよう！」という気合もプランも
今回に関しては色々わからなすぎて立てられない、立てる元気がわかない。。。
そんな気持ちも消えてしまいそうになりました。

私は、

死ぬかもしれない病気にかかるよりも
自分らしく生きれないことの方が辛く感じるのかなあ。。。

とはいえ

「自分らしい」ってなんだろう

そんなことをぼんやりぐるぐる考えていました。

夫と娘

　そんな私の変化を感じた夫は、行くはずだった出張をキャンセルして私のそばにいてくれました。

　手術のときもそばにいてくれた夫

　思えば、出会ってすぐの頃、ゴキブリが出て大パニックになったときも駆けつけてくれた。

　そんな彼がそばにいてくれるありがたさをあらためて噛み締めました。

　彼は、また「病人」ではない「美穂」とたくさん対話してくれました。

そして、当時1歳10ヶ月だった娘

そもそも何も知らず200％の愛と信頼で私にぶつかってきてくれる娘ですが、なんだかいつも以上に私を忙しくさせてくれて余計なことを考える暇をなくそうとしてくれているようにも見えました。

「ママ♡ママ♡」といっぱいベタベタしてくれました。

うん、私大丈夫
この気持ち、うまく言語化できないけど
大丈夫

そう思えました。

ありがとう瑞人
ありがとうみーたん

夫と娘のお陰で、数日の間にちょっとずつ元気をとりもどしていきました。

「抗がん剤」を「浄化剤」と名付けよう

ようし「抗がん剤」は「浄化剤」と名付けて受けることにしよう！
そう決めました。

どう思って治療を受けるかは私の自由だから

これまで何十年か生きてくる中で 汚染されている体の内側の部分をきれーーいに浄化してくれるお薬だと思って感謝して受けよう

だんだんいつもの私に戻れてきました。

とはいえ、やっぱり治療が始まったらどうなってしまうかわからない自分への不安は抱えたままでしたが

そこから、とにかく早めに、仕事で関わっている方々、生徒たち、親御さんたちには（これまで何もお伝えしていなかったけれど）全てを話して半年くらい仕事ができなくなるかもしれないという連絡をすることにしました。

お仕事でお世話になっている方々への連絡

なんて伝えよう。。。

私はこの治療とどう向き合うんだったっけ

そう！この作業からまたパワーをもらいました

前の夏に癌がわかったこと
10月に手術をしたこと
これから化学療法が始まること

ヘルシープロジェクトと名付けて向き合ってきたことなどなど

書いているうちに、とても元気になってくる私がいました。

なんだろう、これ

色んな人との繋がりで生きてきたし仕事させてもらってきたし、その人たちにどんなbeingで向き合いたいのか、そんなことを感じ考えていると、自分一人として考えているより俄然元気になってきました。

死んだら嫌だけど、いつ死んでもいいくらい幸せな人生を生きてきたんだなあ、私

ってしみじみ思いました。

繋がりってすごいなあ

もう本当に感謝で、書きながらまた思い出してぽろぽろ涙が出るのですが

連絡をしたときの方々のあたたかい返信

何よりの宝物でした
とても勇気づけられました

本当に本当にありがとうございました(;_;)

そしてそして、

大人の方々にはメールやDMでメッセージをしたのですが、

子どもたち、学生たちには直接会って話をしたいと思っていたので、そこからは、彼ら彼女らに会う日々が続きました。

学生たちに教えられたこと

その中で
10年以上の付き合いになる一人の学生と話をしていたときのこと

私が、上記の通り抗がん剤治療をする自分が、夫や娘や義父母やお仕事関係の人やその他いろーーーんな人に迷惑をかけるかもしれなくて、それが申し訳なくて、自分の存在価値もなんだか揺るがされて。。

みたいな正直すぎる思いを共有していると（学生たちには折りに触れて本当の気持ちや迷いも共有させてもらっています）

「美穂さんは、どうしていつも僕たちに言ってくれていることを自分に言ってあげられなんですか？」

そう言われました

え！？

なんだか雷にうたれたような瞬間でした。

この学生の他にも、付き合いの長い高学生、大学生の4人に同じ内容のことを言われました

「美穂さんは、私たちにずっと言ってきてくれましたよね？」

「テストが０点でも、いじめられても、万引きしても、ブスでも、バカでもなんでも、あなたはそのままで価値がある」って

しかも、

「今の美穂さんの状況に他の人がなったら

それでもあなたは価値がある
何も変わらない」

って美穂さんは心から思うしそう言いますよね？
その言葉に嘘はないですよね？

そう聞かれました

「もちろん！」

じゃあ、なんで美穂さんだけ違うんですか？

た、たしかに。。。

美穂さんが自分で言えないなら私が言ってあげます！

美穂さん、どうなっても価値あります
どうなっても大好きです

え、あ、ありがとう

涙腺崩壊

そうだね。。。

私は無条件に人には価値があるし
それをちゃんと子どもたちに伝えたい
無条件に愛したい

それを自分でちゃんと感じられた時に安心してなりたい自分になれる

そう信じてきました。

それなのに、それを自分に伝えられていなかったとは。。

もう本当にびっくりしました。

抗がん剤を受けることになった自分を受け入れられていなかった。

いや、抗がん剤治療を受けることになって
自分を無条件に愛していないことに気づけた

神様、もしかしてこのメッセージを私に伝えてくださりたかったのでしょうか

私、すごいいいことに繋げられそうな発見をしたよ✨

みんな、ありがとう、ありがとう

思い出してもう一度号泣だよ

そして、思い出して、もう一度自分への愛を確認中

自分を無条件に深く愛せたら
人のことももっともっともーーーーっと愛せるよね

私、これに気づけるチャンスをもらったんだなあ

あらためて感じています。

良いことに

みんなのおかげで

繋げられそうだよ

決めたら、医学の進歩に心から感謝する単純な私がいました。

とはいえ、やっぱり未知なことも多くて、

私これからどうなっちゃうんだろう。。→やめる？→いや、もう決めたでしょ→ そうだった！　ぐるぐる

となっていました。

（まだまだ続く）

ここまで読んでくださりありがとうございました！

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