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解き放たれて。

2018年は私にとって特別な年でした。

2008年に乳がんになり、「完治と言えるのは10年後…」そう聞いたときから、2018年にたどり着くことができたらこんなことしよう、あんなことしようと、指折り数えて待っていた、目標の年。

2018年を無事迎えられたら、その後の人生はボーナスみたいなもの。
10年間は自分なりに健康を第一に安全運転、セーブしながら生きたら、その後は存在しなかったかもしれない人生、保守的に保険をかけて生きるのはやめて、自分を縛っている様々な呪縛を解いて、自由になろう。
10年なんて目安に過ぎないのですが、勝手にそう心に決めていました。

そうして迎えた2018年。
この年に合わせて神様がプレゼントしてくれたのかと思うくらいグッドタイミングで人生のパートナーと出会うことができました。

ここまでこられたら、もうどんなに派手と言われても異常だと思われてもいい。
これまでお世話になった人に、可能な限り感謝の思いを伝えたいよね。
そう振り切って一日に二度行った結婚披露宴と結婚パーティでは計約800人もの方々にお越しいただき、どう少なめに見積もっても人生で最も幸せを感じ、生きる喜びをかみしめ、感謝の気持ちで胸がいっぱいになる一日を過ごさせていただきました。

(お越しいただいた皆さま、お付き合いいただきありがとうございました!それでも呼びきれない方が多くいらっしゃり、申し訳ありませんでした。)

そして、ひとりではできなかったであろう大きな決断をし、大好きだった日本テレビとこれまでの生き方を卒業し、いよいよ、新たな道を歩み出そうとしているところです。

下記ふたつの記事は、そんな思いをとても上手に素敵に描いてくれているのでお時間があったら是非。

私たちは大企業を辞め夫婦で世界一周の旅に出る。キャリアやお金の葛藤を超えて
https://www.businessinsider.jp/post-181985

ステージ3乳がん…日本テレビ記者が闘病10年で変えた未来
https://jisin.jp/domestic/1685374/

解き放たれて、今改めて思うのは、笑っても泣いても人生は一度きりしかないということ。
そして、今生きているのも、全ての出会いも、奇跡だということ。
実はがんから10年経ったらその後の人生はボーナス…なのではなく、そもそも誰もが生きているということ自体がボーナスで、振り返るとこの10年間わたしを縛っていたものは何?という感じなのですが、何をやるにもどんな生き方をするかも、全ては自分次第だということ。

実際社会に出てからの最も多くの時間と情熱を注いできた仕事を手放すことに寂しさや不安がないと言ったらウソになりますが、これまでの全ての出会いと経験がこれからにつながると信じて、感謝の気持ちを忘れずに、新しい年を、とびっきりワクワクしながら迎えたいと思います。

ちなみに、がんになって10年経ったらがんについての様々な活動からも卒業しようと密かに思っていたのですが、ここに至ってもその課題意識は薄れるどころか、できること、やるべきことがより見えてきてしまったため、継続することにしました。
来年1月から3月は、厚労省と都庁の4つの審議会で委員をさせていただけることになっているので(実は、こういったところで意見を言えるようになることは、記者を卒業した後の目標の一つでした)、頑張ります。
そして、他セクターの同じ志を持つ素晴らしい仲間と共に新たなプロジェクトをスタートさせ、来年2月3日〈日〉にはそのキックオフとなるイベントがあります。

CancerX Summit 2019

今年いっぱいまで超早割でめちゃお得です!
良かったら是非お越しください。

そして、マギーズ東京も、一時期は遠隔参加になる予定ですが、もちろん続け、今後どう発展させていくかも真剣に考えています。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

今までお世話になった皆様、改めて、どうもありがとうございました。
2019年、13年間私を守ってくれた「会社のルール」というブレーキを失う年女の私は、いつもアクセル全快の夫と共にハンドルを握って、どこへ向かうことやら。
未知の世界に冒険に繰り出すことが楽しみで仕方ありません!

きっと、文字通り猪突猛進することと思いますが、変わらず温かく見守っていただき、仲良くしていただけますと幸いです。

新たな年もどうぞよろしくお願いいたします。

夫の京都の実家にて。
12月30日、夫の友人とみんな大好きな義母を囲んで。

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