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たびしゃしん――旅のメモ

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31か国の旅で見たもの・感じたこと、国内旅行について写真とともに紹介していきます。
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2016年11月の記事一覧

もしもあの時、彼からのメッセージが無かったら

If you go there can I ask a favor!? I mean if you go to bhaktapur Facebookでネパールの投稿をすると、ブラジル人の友人からメッセージが届いた。どうしたの?と聞くと、去年の冬に彼がボランティアをしていた筋ジストロフィーの子どもセンターへ、寄付をしてきてくれないかという。 「センター長の方はHimalさん。バクタプルの入口で、Himalさんに会いに来たと言えば彼が迎えに来てくれるよ」とメッセージを受け、カ

コン、コン、コン、お邪魔します。

キコ、キコ、キコ、糸を紡ぐ。 近くに行くと、「やってみる?」なんて差し出してくれるおばあちゃん。 トン、トン、トン、木で刃を叩き、彫刻を作る。 近くに行ってもお構いなし。もくもくと作業を続けるおじいちゃん。 トポ、トポ、トポ、泥の地面にレンガをはめ、震災で壊れた家を建て直す。 遠くで見てても近づいて、ネパール語で話しかけてくるおじさん。 ひとつでも、今と違った判断をしたら、絶対交わらなかったはずの誰かの日常。 お邪魔して、そっと時間を共にする。 それが不思議と、

苦行の後に見えたもの-ルンビニのお寺修行で感じたこと②-

ルンビニお寺修行の二日目は朝3:30から始まった。 起きてすぐに本堂の掃除を行い、4:30~5:30までは夕方のお勤めと同様に「南無妙法蓮華経」を唱えながら大太鼓をたたく。その後30分間お経を詠んだ後、一番不安に感じていた、4時間の行脚が始まった。 6:00頃日本寺を出発。最初の目的地は大きな菩提樹のある聖園だ。うちわ太鼓を叩きながら僧侶のビシュヌさんと「南無妙法蓮華経」を交互に唱え続ける。 出発して1時間ほどたった頃、「みほさんはラッキーですね」とビシュヌさんが話

「これが私の天職です」-ルンビニでのお寺修行で感じたこと①-

毎朝うちわ太鼓をたたきながら周辺の村を4時間あまりかけて15kmほど巡り、夕方は本堂などでの1時間半ほどのお勤めが義務付けられている。 ネパールに到着してもなお、私は迷っていた。お寺修行に興味はあるけれど、「地球の歩き方」で紹介されている日本寺の修行内容を見ると、はたして私なんかが行ってきちんとお勤めができるのだろうかと、ずっとモヤモヤうじうじしていた。 ルンビニには10以上の国のお寺がある。中でも韓国寺はバックパッカーに人気の宿となっており、瞑想もお好みで出来るらしい。