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たびしゃしん――旅のメモ

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31か国の旅で見たもの・感じたこと、国内旅行について写真とともに紹介していきます。
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#修行

「個性がない」は、悩むだけムダ?-3泊4日の参禅修行①

今年はやけに“修行欲”が高い。平成最後の夏だから? うまく説明できないけれど「ちょっと落ち着いて軸を整えたい」みたいな気持ちになっている。 その修行欲を満たすため、行ってきたのが福井県永平寺。ここでは、修行僧に近い生活を3泊4日で体験できるプログラムがある。 初日に電子機器をすべて預け、化粧を落とし、参加者全員が同じ袴を着る。座禅を行う禅堂の中は私語厳禁。それ以外の場所でも、“修行をしている”意識を忘れずに、私語は慎むようにと、担当の修行僧から説明が入った。 噂によると

苦行の後に見えたもの-ルンビニのお寺修行で感じたこと②-

ルンビニお寺修行の二日目は朝3:30から始まった。 起きてすぐに本堂の掃除を行い、4:30~5:30までは夕方のお勤めと同様に「南無妙法蓮華経」を唱えながら大太鼓をたたく。その後30分間お経を詠んだ後、一番不安に感じていた、4時間の行脚が始まった。 6:00頃日本寺を出発。最初の目的地は大きな菩提樹のある聖園だ。うちわ太鼓を叩きながら僧侶のビシュヌさんと「南無妙法蓮華経」を交互に唱え続ける。 出発して1時間ほどたった頃、「みほさんはラッキーですね」とビシュヌさんが話

「これが私の天職です」-ルンビニでのお寺修行で感じたこと①-

毎朝うちわ太鼓をたたきながら周辺の村を4時間あまりかけて15kmほど巡り、夕方は本堂などでの1時間半ほどのお勤めが義務付けられている。 ネパールに到着してもなお、私は迷っていた。お寺修行に興味はあるけれど、「地球の歩き方」で紹介されている日本寺の修行内容を見ると、はたして私なんかが行ってきちんとお勤めができるのだろうかと、ずっとモヤモヤうじうじしていた。 ルンビニには10以上の国のお寺がある。中でも韓国寺はバックパッカーに人気の宿となっており、瞑想もお好みで出来るらしい。