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回復の読書

喉の痛みが消えなくて、何のやる気もしない朝。ご飯を食べても動く気にならず、ベッドでうずくまっているとカーテンから薄く日が差し込んできた。今日は晴れらしい。

気晴らしに、と思って公園へ出かけてみた。外の空気は少し冷たくて、けれど日差しが気持ちよくて、ようやく気持ちが上を向き始めた。元気に遊んでいる子どもたちが愛しく思える。

「元気が出る本を読もう」

2時間ほどベンチでゆっくりしていたらやりたいことが見つかったので、家に帰って石田ゆり子のフォトエッセイ「Lily」を読んだ。最初に読んだ時はどこにも感想をメモしておかなかったから、自分が何を感じたのか、悲しいくらいに思い出せない。ただこれを読んで、ピラティスを申し込んだことだけはしっかりと記憶に残っている。

穏やかな表情の石田ゆり子と、賑やかな部屋の写真が続く。憧れの女性、憧れの生活。こんな生き方がしたいなぁと、ため息をついてしまうほど今の私には彼女が理想の姿だ。

本当にしょっちゅう思うのですが、過去や未来を案じて今を失うのは人間だけです。

未来のためにと無理をしすぎることは、今を大事にしていないのかもしれない。

いつからか、1年の終わりに、頑張った自分へのご褒美としてアクセサリーを買うようになっていました。

そういえば、毎日noteが1年続いたご褒美を買おうと思っていたのに、未だに買い物に行けてない。ちょっと自分に厳しすぎるかもしれない。

わたし、「責任のないところに自由はない」という言葉がすごく好きなんです。自分で責任を負うからこそ、選択肢を得られる。言い訳できないからこそ、楽しめる。

昨日のnoteで、言いたかったこと。

チームの中のひとつの歯車、という意識が生まれてから、楽になりましたね。自分がどう、ではなく、みんなで作品を作っている。自分一人では何もできないし、一人が欠けても違うものになってしまう。

これは、今の自分に必要なことかも。"自分が"ちゃんとできたか、できなかったか、ではなくて、作品が良いものになるか、ならないか。そのためにできることは何か。

人はその人が「想像した通り」になると、わたしは信じているんです。だから、悪いイメージを持たないでほしいなと思います。ピンクの空気を吸っているイメージを持つといいそうですよ。薄いピンクって見ているだけで幸せになるでしょう?

「もうダメだ」で終わらせないで、どんな状態に回復したら嬉しいか、じっくり考えよう。

ペパーミントのアロマディフィーザーをつけ、お気に入りの毛布をベッドから引っ張り出し、クッションにもたれかかって過ごす心地の良い読書時間。彼女に誘導されるかのように、自分の状況を見つめ直し、これからのことを考えた。もちろん仕事はあったけれど、無理してやらずに良かったかもしれないな、と思った。


明日からまた、ちゃんと頑張れそうです。


去年の毎日note



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