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付加価値付きの機内サービス

ネパールの首都、カトマンズにあるトリブヴァン空港に降り立った。最初の目的地はルンビニ、だがカトマンズ⇔ルンビニはバスで12時間の長旅になる。

結構バスの長旅も嫌いじゃないし、何より安い(片道約1,000円)のが魅力的。学生の時は迷わずバスを利用していただろう。しかし今は社会人。限られた有給休暇を使って行くため、移動時間を短縮するか、安さをとるかは結構な迷いどころになる。

スケジュールと時間を考えて、今回は片道およそ15,000円する飛行機を使うことにした。

私が利用したのは、イエティ航空。イエティとは、白くてモコモコした大男のような未確認動物のことで、ヒマラヤ山脈に住むと言われている(漫画『少年アシベ』に出てくるらしい)。わりと多くのネパール人がイエティは存在する、と信じてるようだ。

「地球の歩き方」によると、ネパール国内線は1,2時間の遅延が日常茶飯事、天候によって欠航することもあるという。心配ではあったけれど、悪天候にならないことを祈って予約をしたら、無事時間通り運行してくれた。

乗客30人程度の飛行機いっぱいに人が乗り込む。飛行機の扉は、キャビンアテンダントのお姉さんが思いっきり手動で引き上げて閉めていた。


お姉さんが機内サービス品をひとつひとつ乗客へ手渡ししてくれる。普段の飛行機では何とも思わないサービスだが、なんだかいつもと違って、気持ちがいい。

機内でもらったナッツ。

ハッカ飴はふたつづつくれる。

特に珍しい機内サービスをしているわけではないのに、もらえると嬉しいのはなんでだろう。考えていると、あることを発見した。


渡してくれる時、お姉さんが目を見て微笑んでくれること。


フライトの時間は約40分。お手拭き、飲み物、スナック、キャンディを配り、ゴミを回収する作業は、フライト中にすべてをこなすには時間が限られすぎてしまっていたはず。それでも、ひとりひとりに笑顔まで配ってくれるお姉さん。

次にネパールを旅行する時も、お姉さんに会うために飛行機を選んでしまう。きっとそうだろう。

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