明日が来るかなんて誰もわからないから

先日、お世話になった方の突然の悲報があった。会社帰りに交通事故に遭い、本当に突然だったそうだ。

「○○さん、明日があると思ってたから、飲みかけのペットボトルも、読みかけの資料もデスクに置いてあって、本当は会社を休んでるだけじゃないのかなって思うくらい」

連絡をくれた友人の、この言葉が頭の中から離れず、しばらくこのことばかりを考えていた。

よほど病気の人でない限り、自分の余命がはっきりわからなくても、恐らくほぼ100%の人は明日が来ると思ってる。それは良いとか悪いとかじゃなくて、本当に当たり前だ。だからスケジュール帳だってあるし、どう「生きるか」も話題になる。

でも実は、みんなに等しく明日があるなんて、誰も何も保証していない。

何も考えずに家を出て、道を歩いて、電車に乗っているけれど、もしかしたら突然車が突っ込んで来るかもしれないし、電車が横転する恐れだってある。無事に出社して、仕事をして、帰宅できるなんて、もしかしてすごく幸運なことなのかもしれない。腹痛を訴えて亡くなってしまった大杉漣さんもそうだし、日曜日に急性胃腸炎になった私だってそのまま亡くなっていた可能性もある。

みんなそれぞれ、残された命の時間なんてわからない。この時間にも、大事な人がいなくなってしまうことも十分あるんだ。そう思ったら不安が襲ってきて、私は母親に電話をかけた。

お世話になった人の話、どういう関係だったか、周りの人の話などを淡々と話す。家族にはあまり感情を出さない私とは正反対に、母親は交通事故の話に怒ったり、亡くなられたことに対して悲しんだり、関係している私の友人を気にかけたりと大変そうだ。

明日も生きてる保証なんて、実はどこにもないんだね、とつぶやくように声を出したら、「だから毎日明るく、別れる時は笑顔でね」と返って来た。

「そうだね」と言って電話を切って、しばらくまた考えた。

明日が来るかなんて誰にもわからないから、それで不安に悩むよりも、今日を楽しく笑顔で暮らしておきなさい、ということか。

不安になっていた私を見透かして、やさしくやわらかくなだめられたような気がした。

テーマ#余命


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もりやみほ

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