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あの人へ思いをよせて

ネパールに行きたい!と思ったのは2014年の秋も終わるとき。
修行をして、悟りを開けば心穏やかになるんじゃないかと、いわば「神頼み」のような気持ちで仏教が気になり始めた。

生まれてすぐに7歩歩いて、右手で天を、左手で地を指し、『天上天下唯我独尊(自分という存在はこの世にひとつしかない、尊い存在だ)』と唱えた

という、常識を超えるような誕生秘話になぜかひどく心を打たれ、こんな秘話が伝承される彼は一体何者なんだろうかと、釈迦への興味が止まらなくなった。

2016年。半ばミーハーな、聖地巡礼のような気持ちで釈迦の出生地、ネパールのルンビニへ訪れた。「仏教のことはよくわからないけど釈迦が好き」と、僧侶たちに話していると、こんなことを話してくれた。

「釈迦は「God」じゃなくて、「Great human」または「Perfect teacher」なんだよ」

彼は神として私たちを導くのではなく、ブッダ(悟りを啓いた人)になるために、自分がしてきたことを話してくれるだけ。釈迦というTeacherのもと、どうしたらブッダになれるか、釈迦がやってきた方法を学んで悟りを啓こうとしているんだと。この方法の違いが、宗派の違いなんだそう。

「こうするのが絶対正しい」と決め込んでしまう唯一絶対な導きではなく、みんなに考える余地を与えてきた釈迦。そこには、"煩悩にとらわれず幸せな人生を送るには、人によってさまざまな方法があるんだよね。自分の納得いく道を進みなよ”というメッセージが隠れているような気がした。

相変わらず仏教のことはよくわからないけれど、釈迦に対するわたしの憧れは、増すばかりだ。

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