2021.12.31

あと数時間で2022年がやってくる。今年はどんな一年だったかな?

今年は感染大爆発で友人たちにあまり会えなかった。だから今年を振り返ると、仕事でお世話になった人たちの顔がまず浮かんでくる。仕事は本当によく頑張った。こんな中でも会うことができたお客さんたちと絆を深めた。会社の先輩からよく「社内には敵しかいないと思え。お客さんだけが助けてくれる」と教わったけど、まさにそれを実感した。何度も助けてもらって、ただの取引先相手にこんなに優しくできるってどういうこと??と思った。会社が好きではないので、もう何回も辞めたいと思ったけど、こんなに優しいお客さんたちのためにまだ頑張りたい、ずっと一緒に仕事したい……って思わされた。どれだけ恩返ししようとしても返しきれない気がする。せめてこの人たちが教えてくれた優しさを、私も他の人にできるようになりたい。

そうやってがむしゃらに働いていたので、趣味(というか勉強)に時間を割けなかった。私は人の5倍やらないと周りに追いつけないってよく分かってるので、これまではひたすらに映画や読書に勤しんできたけど、何か疲れがきたので、今年はかなりペースダウンした。結果、体力的にはいつもより楽になった。でも精神的には、やっぱり焦燥感に苛まれた。こんなダラダラしていて良いのだろうか?と。結局、多少つらくても勉強は続けた方がかえって満足できると知った。

インプットは控えめだったけど、挑戦の年ではあった。このnoteを始めて(そして地味に続けられていて嬉しい)堂々と自分のファッションや感性を貫いて記録することを努めた。ちょっとした気持ちもまとめる習慣がついた。あと最も大きかった挑戦は、憧れの映画媒体のライターに応募したこと。まわりが本当に叡智ある人ばかりで、私がこの次元にたどり着くには果てしない修行が必要だと思うけど、採用していただいた以上、この人たちを絶対後悔させないよう、ひたむきに努力しよう。ヌーヴェル・ヴァーグの虜になった私は、彼らと同じく映画に魂を売ったのだ。

私が良いなと思う批評や創作は、一つのカテゴリーだけで語らず、複数カテゴリーから有機的に語るもの。映画だったら音楽と、ファッションだったら哲学と、美術だったら文学と……。これを実践するには、膨大な知識が必要になる。並大抵のインプットでは到底成し遂げられない。私にとっては仙人の領域なのだけど、どうしてもこうなりたい。大尊敬している美術史の教授が、美術だけでなく音楽、映画を絡めてまるっと鮮やかに語ってみせたあの日を忘れない。私はこうやって、その人がこれまで享受してきたものの蓄積を感じられたときに、心酔する。

wannabe wannabe wannabe……

今年をまとめていたら、必然的に来年の目標が浮き彫りになった。たくさん恩返しする。憧れの人に少しでも近づけるよう努力する。いまは本当にまだまだ未熟だから、これからとにかく頑張りたい。

2021年最終日は『ストップ・メイキング・センス』で爆盛り上がりした。大好きな新文芸坐で、大好きな音楽を、大好きな友人と。本当に至福のひと時だった…。これだけで今年って超最高だったんじゃん!って思える。生きていて良かった。これからもしぶとく生きる。こういう素晴らしい芸術や人に出逢い続けるために!

今年もありがとうございました!
来年もよろしくお願いします🕊

2021年最後の服

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