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いつかあなただけの靴で

新海誠監督の『言の葉の庭』を、Amazon Primeで毎日見ている。

以前にも見たことがあって、久しぶりにタイトルを見たので懐かしくて再生したんだけど、「あれ?こんなに綺麗な映画だったっけ」と思った。

新宿御苑の年間パスポートを買って、通うようになったから、現実の風景と重なるのか。

今が映画と同じ、ちょうど梅雨の季節だからなのか。

もしかすると、前に見たときより少しだけ長く生きた分、うまく歩けないときの自分を慈しむことができるようになったから。なのかもしれない。

世界には本当にいろいろな人がいて、同じ雨を見ても、100人いれば100通りの感じ方がある。

どんなに相手を大切に思っていても、まったく同じ景色を見ることはできない。

けれど、相手の目にはどんな雨が見えているのか、思いを馳せる想像力だけは、失わずにいたいと思う。

あなたは私とは違う。

私はあなたとは違う。

違うからこそ、価値があるのだということ。

止まない雨はない。

明けない夜もない。

世界は、美しい。

そのことを誰かに届けたくて、私は今の仕事をしているような気がする。

読んでいただきありがとうございます! ほっとひと息つけるお茶のような文章を目指しています。 よかったら、またお越しくださいね。