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2020年9月7日20:18 台風10号の件

台風10号が過ぎ去った。

私の住んでいる九州では先週から「最大級の警戒を!」と呼びかけられ、週明けの月曜、会社は計画休業となった。幸運にもこれまで自然災害に遭ったことがない私は楽観視し過ぎていたようで、同じ会社の東京の子から業務中、台風対策について説かれた。

台風が最接近するのは日曜日の未明から明け方。
少し早いかな、と思いつつ金曜会社帰りにディスカウントストアへ行った。田舎故だだっ広い駐車場はいつも4分の1程度しか埋まっていない。しかしこの日は違った。店内もパンと水は売り切れ、カップラーメンの在庫補充に群がる人々、カートにカゴを2段置いてたくさんの物資を購入するファミリー。

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備蓄らしい品物は買えず、田舎に似つかわしくない人の多さに疲れて帰る道すがらマクドナルドをテイクアウトした。

家に帰ると「月見チーズバーガー」が1個余分に入っていた。もう営業時間外だったため有り難く頂く。まともに食べたのは初めてだがコレめちゃくちゃ美味しい。

土曜は近所から響くトンカチを打ち付ける音で目が覚めた。台風対策をしている―――。二度寝していたら今度は避難に関する町内放送で目が覚めた。三度寝はできず、ごろごろしていたら夕方になってしまった。東京の同僚から教わった台風対策をして避難する。ついでに部屋をピカピカに掃除してしまった。何をしているのか。

食べ物も飲み物も準備していなかったのでスーパーやコンビニに行くが、どこも閉店や時短営業をしておりやってない。煌々と明りの灯されたスーパーを見つけ、藁をも縋る思いで行ったら1分後に営業終了だった。18時59分。

避難先は親戚の家だ。唯一空いていたセブンで買った冷凍食品を食べる。酒を飲んだ伯父にわけの分からない文句を言われ苛々する。

公共の避難所と違いクーラーの効いた部屋が用意されきちんとした布団で寝ることができる。そして嵐の夜を誰かと一緒に過ごせるのは独り者の私にとって感謝すべきことだった。これを書きながら振り返り気付く。

夜が明け昼過ぎ、自宅へ帰った。ブレーカーをONにして抜いていたコンセントを繋げる。湯船に張った大量の水は無用の長物となった。せっかくなので洗濯槽カビキラーをすることにした。

台風のおかげといったら何だが3連休、自然災害に対する一連の対策を初めて行なえた事はいい経験だった。要領を得たので次回はばっちりである。

夕方、綺麗な虹が掛かっていた。明日は朝から「大丈夫でしたか?」の応酬が待っている。さっさと準備して寝ないとな。


以上

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