オードリーが今アツいのはなぜか?(2)

「オードリーのオールナイトニッポン」(ANN)が今アツい。オードリーがパーソナリティを務めて10周年で、全国ライブツアー中だ。

1年で終わるパーソナリティもいる中、10年も続いているのはすごい。そのおもしろさを、ダーッと書き出していこうと思う。

①ほぼフリートークのみで3時間
同じオールナイトニッポンでも、星野源ならメールを読むなどリスナーとのやりとりが多い。
オードリーはほぼフリートーク。だいたい2人のやりとりだけで終わる。
テレビでは春日=ボケ、若林=ツッコミだが、ラジオでは逆だ。メディアによって違う顔が見られるところも最&高。

②しゃべれる春日
一発芸だけで面白い・面白くないの判断をするのはもったいないと思う。春日の真髄はフリートークにある。「すべらない話」でMOS(モーストオブすべらない話)を獲得したこともある。
最近ホットなのは、「狙っている女」の話。温泉旅行や実家に泊まりに行ったりしてるのに、彼女とは認めていない。「彼女とどっか行ってたらしいね」と言われると、すかさず「狙ってる女ね」と訂正していた。
何年か越しにようやく熱愛報道されたが、テレビを見ていた私は「狙ってる女ね」とつい口走ってしまった。
事務所のコメントも、「一方的に狙っている女としか聞いていません」と発表していた。最&高である。

③誰やねんっていう人を覚えてしまう
フリートークが多いと、話に登場する人物が多くなる。名前を覚えなくて良いのに覚えてしまう。その中でも完全に「誰やねん」なのが谷口だ。2人の同級生で青春時代をともに過ごした仲らしいが、トークの中に出てくる頻度がとにかく高い。それどころか、ゲストにまで登場している。挙げ句の果てに、10周年記念ムック本には4ページぶち抜きで登場し、「谷口と一緒に青春時代過ごした場所をマップで振り返ろう!」というコーナーまで持ったのだ。
訳がわからない魅力がある。最&高。

④ちゃんと聴かないとわからないコーナー
2人が体を張ってゲームをするコーナーが毎回ある。
「全員が横並びになり『ヘイ!Siri!』と言われたらパンツをあげる」みたいな説明がされるのだが、パンツをあげる音が聴こえる訳ではない。ラジオなので、すべて出演者の実況で表される。リトルトゥースは耳を澄ませて声を聞かねばならず、パンツが上がっている風景をイメージする想像力が求められる。
一瞬を聴き逃すとまったく流れについていけなくなるので、集中して聞かなければならない。
なんでこんなくだらないことに集中してるんだろう、とふと我にかえるところまでがセットだ。最&高である。

ラジオならではの、身の回りの狭いことを話す感じ。「ずっと聴いてないと分からないだろうな」と思う優越感(オードリーが毎回さりげなく説明してくれるので思い上がりなのは間違いない)が、リトルトゥースをますます虜にしているのだと思う。

ちなみに明日はいよいよ武道館での10周年記念ライブだ。
胸が高鳴るぜ。

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