Miho Suzuki

分かりやすく丁寧なコミュニケーションで「伝わる」を目指して書いています。

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マガジン

  • 年子育児奮闘記。

    男の子と女の子の年子育児記録。

  • 記憶に残しておきたい読書記録。

    やっぱり内容を忘れてしまうから、記録に。

  • 日本•デザイナーズ家具探訪

    デザイナーズ家具についてのあれこれをまとめていく連載。何気なく目にしている家具、座ったり触れたりしている家具だって、きちんとデザインされたもの。ちょっと知ると、ちょっと嬉しくなる。『あ!これ知ってる!』を一緒に探してみませんか? ※全ての情報がまとまるまでに時間がかかるので、wikipediaに倣い、少しずつ更新をかけて行こうかと思います。情報あれば教えて頂けたら嬉しいです。

最近の記事

記録ではなく記憶に残る、家族の撮影。

先週末、満開の桜と共に撮影をした。まだ東京では開花していない桜が満開のスタジオ。淡いピンクとうっすらピンクがかった白の桜が見事に咲いていた。 今年、息子が卒園し、小学生になる。七五三の撮影はなんとなく気にしていたけれど、卒園・入学写真は考えたことがなかった。仕事をきっかけに知ることになったこの撮影は、すぐに予約が埋まってしまうという。12月の予約開始早々に無事予約を完了し、約3ヶ月待っての撮影だった。 クッポグラフィーの撮影がどんな撮影なのかはある程度把握していた。ただ、

    • 楽しさ2倍、大変さ1.5倍。年子育児5年経った今、思うこと。

      出産したばかりの友人や、ひとりっ子ママたちから聞かれることが多い「年子育児事情」。年子というよりも、ふたりの子育てや生活がどんな感じなのかを知りたい、ふたりめのタイミングはいつがいいのか、どの程度大変なのか、特に、キャリア志向のママほどキャリアへの影響も含めて悩んでいる感じがあります。私もあの激痛の出産を経験した直後には、ふたりめなんて無理と思っていたし、仕事を続けたいと思っていたので、ふたりめはあまり真剣に考えていませんでした。でも、心のどこかで迷っていて、ずっと引っかかっ

      • フィクションなのか。ノンフィクションなのか。原田マハさんのアート小説の世界。

        年始に「ファンゴッホ。僕には世界がこう見える」の展覧会に駆け込んだ。 最終日前日、というギリギリのタイミングで。 でも、どうしても観たかった。 それも、原田マハさんの「リボルバー」にはじまり、「たゆたえども沈まず」を読み終えたばかりだったから。「史実をベースにしたフィクション」小説。もはや、私には、完全ノンフィクションのような鮮やかな情景が目の前に広がってしまう。毎晩、22:00過ぎから繰り広げられるこの世界に没頭していた。どちらの小説も後半から全速力で走り抜けるような爽快

        • 100年前のカワイイは、ただのカワイイだけじゃなかった、上野リチ展。

          もし、撮影許可されていたら、たくさんのことを見落としていたかもしれない。そう思うくらいに、ひとつひとつの作品が魅力的で、心に刻みたいストーリーがいっぱいだった。 観に行った人たちは、どんなふうに感じただろう。 仕事柄、ここ10年近く、ニュートラルかモノトーンで、色で主張することの少ない環境に身を置いている。もともと色が好きだったのに、今は色彩感覚が薄れてきたように思う。 そんな「色」に飢えている私にとって、ものすごく刺激的な空間と時間。上野リチは「ファンタジー」という言

        記録ではなく記憶に残る、家族の撮影。

        • 楽しさ2倍、大変さ1.5倍。年子育児5年経った今、思うこと。

        • フィクションなのか。ノンフィクションなのか。原田マハさんのアート小説の世界。

        • 100年前のカワイイは、ただのカワイイだけじゃなかった、上野リチ展。

        マガジン

        • 年子育児奮闘記。
          3本
        • 記憶に残しておきたい読書記録。
          3本
        • 日本•デザイナーズ家具探訪
          4本

        記事

          「彫刻とは経験すべき何かである」

          先日、あるデザイナーさんのインタビューで「彫刻的」という表現が出てきてから、デザインを表現する時に何気なく使ってしまうこの言葉の意味を、ずっと考えていました。 そして、その言葉の答えを求め、誘われるかのように向かった「イサム•ノグチ、発見の道」。 結果、たくさんの示唆に富み、より複雑で、むしろ期待していたような簡単で明確な答えを紡ぎ出そうとしていたこと自体が恥ずかしく思えるほどで…。さらに深いところに突き落とされてしまったようです。 3フロアで展開された今回の企画展。テ

          「彫刻とは経験すべき何かである」

          圧巻な芸術:桃山時代にタイムスリップ 『桃山-天下人の100年』

          久しぶりに、美術鑑賞へ行ってきました。 本当は、国立西洋美術館の『ロンドン・ナショナル・ギャラリー』展に行こうと思っていたのですが、事前予約制のチケットはすでに完売。もうすぐ終わるのでみんな駆け込みなんですね。。止むを得ず断念して、トーハクの『桃山ー天下人の100年』を観てきました。そして、これが驚くほど良かった! まずは、展示数が圧巻。まだあるの???ってぐらいの展示物。それが、学生時代に覚えた画家の名前やら武将の名前やらが勢揃いで、当時必死で覚えた単語を引っ張り出しな

          圧巻な芸術:桃山時代にタイムスリップ 『桃山-天下人の100年』

          コロナ禍の本物しか残れないという過酷な芸能の世界

          久しぶりの歌舞伎座。 コロナ禍での開演は、本気モード一色でした。 まず、4部制で、それぞれが約1時間程度。 なので、チケット代もこれまでよりはお得な金額設定になっている印象で、もちろん席もソーシャルディスタンスをキープする、テレコ状態。かなり見やすくなっています。 そして、 今回私が見た演目は、演者がたったの4人。とはいえ、松本幸四郎と市川猿之助の2人の演技でほぼ終始する。 聞けば、8月からスタートした歌舞伎は、1時間という時間もさることながら、演者が圧倒的に少なくなっ

          コロナ禍の本物しか残れないという過酷な芸能の世界

          東京都現代美術館の『いまーかつて 複数のパースペクティブ』が面白い

          話題の『オラファー・エリアソン ときに川は橋となる』をみたくて、東京都現代美術館へ行ってきました。まず驚いたのは、このコロナ禍の何もない平日にこんなに大勢の人が来ている、ということ。(私も含めてだが…)。私はこれまでアート鑑賞をそこまでしていなかったので知らないだけなのか。旅行者もいないのに。今回の企画展が人気なのか、いつも賑わっているのかわからないが、とにかく多くの老若男女が集まっていました。 目的の企画展『オラファー・エリアソン』。レジ袋有料化から『サステナブル』という

          東京都現代美術館の『いまーかつて 複数のパースペクティブ』が面白い

          日本•デザイナーズ家具探訪 : 柳宗理

          デザイナーズ家具についてのあれこれをまとめていく連載。何気なく目にしている家具、座ったり触れたりしている家具だって、きちんとデザインされたもの。ちょっと知ると、ちょっと嬉しくなる。『あ!これ知ってる!』を一緒に探してみませんか? ※全ての情報がまとまるまでに時間がかかるので、wikipediaに倣い、少しずつ更新をかけて行こうかと思います。情報あれば教えて頂けたら嬉しいです。 さて、今回は『柳宗理』です。先日、民藝展に行って父である柳宗悦の活動について少し触れ、日本民藝館に

          日本•デザイナーズ家具探訪 : 柳宗理

          日本・デザイナーズ家具探訪:ジョージ・ナカシマ

          デザイナーズ家具についてのあれこれをまとめていく連載。何気なく目にしている家具、座ったり触れたりしている家具だって、きちんとデザインされたもの。ちょっと知ると、ちょっと嬉しくなる。『あ!これ知ってる!』を一緒に探してみませんか? ※全ての情報がまとまるまでに時間がかかるので、wikipediaに倣い、少しずつ更新をかけて行こうかと思います。情報あれば教えて頂けたら嬉しいです。 まだ『バー』という大人の空間に足を踏み入れたことがなかった若かりし頃、先輩に連れて行ってもらった銀

          日本・デザイナーズ家具探訪:ジョージ・ナカシマ

          郷愁にかられる現代アート、ピーター•ドイグ展

          ここのところ、日本のものづくりや文化に触れる機会を多く持っていたので、少し海外の風を浴びてみたいと行ってきました、『ピーター・ドイグ展』。現代アートだけれども、郷愁や懐かしさ、さまざまな感情を揺さぶられるアートでとても良かった。専門家でもなんでもない私なので、アートを見ても訳が分からなくて、、、なんてことはよくある中で、昔と今を行き来しているような作風に何か親近感を感じられて入り込めたからかもしれない。そして、色使いもとても好みだった。 この展示会に行こうと決めたきっかけは

          郷愁にかられる現代アート、ピーター•ドイグ展

          ナチュラルビューティーな民藝に惹かれて。

          民藝って好きですか? 私は器や、織物、染め物、籠、などが好きで、油断すると集めたくなる習性があります。日本も海外も旅をすると、その土地の焼き物や特産品が気になって仕方がない。学生時代は、タイやべトナム、インドネシアなどのアジアに夢中になり、卒業後はヨーロッパ、特に北欧とイギリスは何度も足を運んでスーツケースいっぱいに陶器を詰め込んで帰ってきたりしていました。 少し大人になってから国内旅行が増えたこともあり、和食器や民芸品に興味が出てきたのですが、どっぷり日本ぽいものもかっ

          ナチュラルビューティーな民藝に惹かれて。

          人間味のあるデザイン展:マル秘展に行ってきました。

          マル秘展に行ってきました。日本・デザイナーズ家具探訪を始めてからより行きたくなった展示会。なんというか、ただ、世にあるプロダクトの原画を見るだけではなく、それを生み出した人たちの人となりや、想い、そして、これからの未来への継承など、とても人間味を感じられる展示でした。 全てのプロダクトはもちろん異なり、創り手のアプローチも全く違う。同じなのは、『思考』と『試作』の連続、『諦めない気持ち』。 メモ、スケッチ、日記、手帳などアイデアを描く形も、文章なのか、スケッチなのか、ラフ

          人間味のあるデザイン展:マル秘展に行ってきました。

          日本・デザイナーズ家具探訪:イサムノグチ

          デザイナーズ家具についてのあれこれをまとめていく連載。何気なく目にしている家具、座ったり触れたりしている家具だって、きちんとデザインされたもの。ちょっと知ると、ちょっと嬉しくなる。『あ!これ知ってる!』を一緒に探してみませんか? ※全ての情報がまとまるまでに時間がかかるので、wikipediaに倣い、少しずつ更新をかけて行こうかと思います。情報あれば教えて頂けたら嬉しいです。 日本人デザイナーの家具と言ったら、一番最初に思いつくデザイナーでしょうか。私もサイクロンテーブルを

          日本・デザイナーズ家具探訪:イサムノグチ

          日本・デザイナーズ家具探訪始めます。

          デザイナーズ家具についてのあれこれをまとめていく連載。何気なく目にしている家具、座ったり触れたりしている家具だって、きちんとデザインされたもの。ちょっと知ると、ちょっと嬉しくなる。『あ!これ知ってる!』を一緒に探してみませんか? ※全ての情報がまとまるまでに時間がかかるので、wikipediaに倣い、少しずつ更新をかけて行こうかと思います。情報あれば教えて頂けたら嬉しいです。 9月からインテリアの仕事を始めることになりました。10年以上ぶりのインテリア業界、色々変わっている

          日本・デザイナーズ家具探訪始めます。

          パラレルキャリアに憧れて。育休中にプロボノしてみた。

          おはようございます。 育休を振り返るnoteを書いています。いつか振り返った時に、こんなことしてたんだなぁ、なんてなるのかな。 さて、 育休も7か月が過ぎようとした頃から、少しずつ自分の時間が作れるようになってきました。今思えば、もっと前から作ろうと思えば作れていた気もしますが、自分に対して意識を向けるようになったのがちょうどこの頃。 かつて、LIFE SHIFTを読んだり『人生100年時代』と言われる中でどんな風に働き続けるのだろうとぼんやり不安に思っていたこと

          パラレルキャリアに憧れて。育休中にプロボノしてみた。