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私にもできた!有料noteの始め方

5日前に、初めての有料noteの販売にチャレンジしました。

結果、私の場合は発売早々から想像を上回るペースでご購入いただき……大変ありがたく、感激するスタートになっています。

そこで、簡単にではありますが、
・今回、私がどうやって有料noteを販売に至ったのか?
・実際初めて感じていること

などを、ご紹介することにしました。

正直…お金が絡むことなので、これを私が書くことはきな臭い印象を与えてしまうのでは?とも思いましたが……実際身近に「有料noteの販売がいつかできたら」と話している方がちらほらいます。
そういう方に、「どうやって準備していったらいいか?」ということをお伝えするのは、一つの恩送りになるのでは、と思いました。

――というわけで、「どうやったら儲かるか?」というよりは、「どうやってやりたいこと(今回は有料note)を実現するか」という意味合いで、私の経験を残しておきたいと思います。


有料note販売に至るまでの準備

手帳を辿ってみたところ、どうやら昨年末の時点で、「有料noteに挑戦したいなぁ……」と考え始めていた私。
とはいえ、その時は「自分業の中に、ストック型コンテンツを充実させていきたい」という思い以上のものはなく、どんな内容を有料note化するか?そもそも有料noteの仕組みとは?といったことについて、深いイメージも理解もありませんでした。

そんな状態のまましばらく立ち止まっていたのですが……そんな中舞い込んだのが、note公式によるウェビナーでした。

1.note公式ウェビナーでイロハを学ぶ

2~3月に開催された、note主催の「収益化セミナー」。
まずはこの2回のイベントに参加することから始めてみました!

3月の回は、私の肝臓手術の2日後。
「内視鏡手術は回復も早い」と聞いていたので、「入院中のベッドの上から参加できる♡」と嬉々として申し込んでいたのですが……ふたを開けてみれば体調絶不調……www

鼻には酸素チューブ、体中から3本管が出ており、38.5℃の発熱でものすごい頭痛まで……。参加もしましたしメモもなんとなく取りましたが、ほぼ記憶にございません。(笑)

とはいえ、

・サブスク型と買い切り方の有料noteコンテンツの違い
・自分ならではの経験や知識は有料コンテンツになりうる
・買い手がつくコンテンツに見る具体的なおもてなし方法

などの肝を掴むことができました!

公式さんが成功されている方の事例を惜しみなくご紹介くださるので、とても効率的に「どうしたらいいか」のポイントを具体的にイメージできるのがとてもよかったです。

今は類似の内容のセミナーが定期開催されているようですね。

一度参加してみると、まずはどこから考えたらいいのか、何をしたらいいのか、という具体的なイメージがつかみやすくなると思いますよ!

2.記事の執筆

その後、既に有料で配信していた音声配信をnoteで書きおこして販売することを決意。(何をきっかけにかは忘れました……)

やってみて初めてわかったのですが、「音声→文章書きおこし」という流れはとても効率的でした!

◎Summary FMを活用すれば文字起こしが簡単!

stand.fmで配信していた音声を文字起こしする際には、Summary FMを活用しました。

音声ファイルのURLを入力したり、音声ファイルをアップロードすることで、簡単に文字起こしが完了!

かなり精度が高いのに加えて、AIが話の流れを汲み取って大まかに見出しまで立ててくれるので、構成を練る際のヒントにもなるという点も、かなり助かるポイントでした。

私のように音声配信をnote化する場合に限らず、
なんとなくテーマは決まっているけれど執筆まではできていない、という場合、まずは音声を取っておいて、Summary FMで見出し付きで文字起こししてもらうというのはいい手かも!

◎執筆に要する工数

ちなみに、私は音声配信では10分前後の配信をしていましたが、アイスブレイクやクロージングなどを除くと、実質有料化に値する部分は7分程度?といったところでしょうか。

この7分前後の音声が文字起こししたものをベースに清書する場合、
記事1本当たりで
・所要時間は概ね1時間
・仕上がり文字数にして2,500~3,000文字

文字数と内容の充実度が比例するとは必ずしも言えませんが……お金を払って購入いただく、ということを考えると、ある程度の文字数がないとそもそも「買おう」という決断には至らないと思うので、これくらいのボリュームは必要なのかな、と個人的には思います。

ちなみに、音声配信分とは別に、
「購入後検討者様向けの無料記事」を準備したので、
そこにはかなりの時間を要しました。
ご参考までに▼

私の場合は、5月頃から実際の書きおこしを始めて、発売したのは9月頭。
実質3カ月ほどの準備期間でした。

本業での執筆や、ブログの移行作業などと並行していたので、あまり急ピッチで準備をしなかったから、なのですが…💦

3.価格設定

全てのnoteが書きあがったタイミングで、いよいよ公開ですが、ここで悩ましいのが価格設定。

私は「安めにスタート」を基本にしました。
というのも、発売後に「思ったより売れないから値下げしよう」というのは、既にご購入いただいた人にとっては不条理極まりないだろうと思ったから。

・人気のある発信者さんの有料noteはどのくらいの相場なのか?
 (=権威ある人の価格を上回って売りさばくことは現実的ではない)
・自分が譲れない最低価格はいくらなのか?

――このあたりを加味して、プライシングしました。
(とはいえ、プロモーションの戦略上、一部記事を期間限定で無料公開したり、一時的にディスカウントするなどの施策は必要でしょうから、その可能性についてはマガジンのご案内記事で事前にアナウンスするようにしました)

◎有料noteの手数料等

ちなみに、もちろん売り上げからは手数料等引かれるので、そのあたりも踏まえる必要がありますね。noteでは現時点でこんな感じ。

事務手数料:
コンテンツの決済手段(購読者による)で異なる
 ・クレジットカード決済 :売上金額の5%
 ・携帯キャリア決済   :売上金額の15%
 ・PayPay決済  :売上金額の7%

プラットフォーム利用料:
(売上金額ー事務手数料)の金額に以下の料率を乗じた額が差し引かれる
 ①有料記事、有料マガジン、サポート、メンバーシップ:10% 
 ②定期購読マガジン:20%

振込手数料(売上金のお支払い1回あたり1回のみ発生):
270円

私は今回850円でマガジンを販売していますが、
クレジットカード×2、キャリア決済×1、PayPay決済×1=計4件購入された場合、どうなるかというと・・・

① 事務手数料 (小数点以下切り捨て)
クレジットカード決済: 850円 × 2件 × 5% = 85円
キャリア決済: 850円 × 15% = 127円
PayPay決済: 850円 × 7% =59円
→ 上記合計 271円

② プラットフォーム利用料 =(コンテンツの売上金額 ー 事務手数料)× 10%(小数点以下切り捨て)
(850円 ×4件ー①)× 10% = 312円
     

振込金額 = 売上金額 -(①+②+ 振込手数料)
850円 × 4件 ー(312円 + 270円)= 2818円

つまり、売上3400円→手取りは2818円となります。
もちろん、事務手数料の料率が低いクレカ決済が利用されればもっと手取りは増えます。(逆も然り)
また、振込手数料は振込ごとにかかるので、売上金がもっとガッツリ溜まってからまとめて振り込み、とすれば、ちょっと割はよくなりますね。

ちなみに、stand.fmでは月額500円のメンバーシップ配信をしていましたが、この場合手取りはざっくり300円。
購読者の方の決済方法にもよりますが、音声配信よりは手取りの比率は高いかも????

やってみてわかったこと

①「耳派」より「文字派」は想像以上に多い

驚いたのが
・stand.fmでも課金していたが、さらにnoteも買ってくださる
・stand.fmだとその気になれば500円で聴き切れる内容を
 noteで850円払って買ってくださる

という方が多くいらっしゃること。
(もちろん、note書きおこしの段階で言い回しや例の出し方などは変えているので、音声とnoteが完全一致、というわけではありませんが)

よくよくみなさんの感想や声を覗いてみると、「学びは耳より目から文字で得たい」という方が多いんですね。

もし音声配信(特に課金型)を既にしていらっしゃるなら、新たなコンテンツをゼロからnote用に作らなくても、今あるコンテンツをnote化するという収益化の方法もあるかもしれません!

②応援者が必要

あらかじめわかっていたことですが、購入者はもともと私を知っていた方が圧倒的多数。
私の場合は過去に開催したWEB講座に参加くださったり、SNSなどで交流していたりという方が95%で、通りすがり(もしくはそこまで濃いコミュニケーションがない)にもかかわらずご購入くださったのは5%くらいといった印象です。
さらに、もともと私と交流のある方々は、有料note購入後もこちらが特別お願いしていないのに拡散してくださったりと、様々な角度からご協力くださり、感謝しかない状況です……!!!

このことから、「ニーズがあるか」「いい内容か」ももちろん必要ですが、大前提として「応援してくださる方がどれだけいるか」が非常に重要かと。

そういった点で、こそこそ有料noteを準備して満を持して初公開!!!というより、TwitterなどのSNS等で「ここに困ってるんだけど、どう思う?」「あなたの知りたいことって何??」など、オーディエンスを巻き込みながら一緒に企画を作っていって、公開前から有料企画への親和性を高めておくという方法もありなのかもしれませんね。

③ブログより収益化が断然早い

②が前提にはなってしまうのですが……私の場合、収益化という点でブログと有料noteを比較すると、有料noteの方が上回った収益を上げることができています。

しかも、ブログは1年半コツコツ育てていたにも関わらず、有料noteは販売から5日で、ですからね……

あ、もともと私のブログは収益化を第一目的にしていなかったため、SEO対策や、戦略的な記事の執筆などは致しておりませんで。
その点で、「収益化狙ってやっていくぜー!!!」という方の場合は事情は違うのかもしれません、悪しからず!

もちろん、これから有料noteの購入スピードは鈍化していくでしょうから、このトレンドがずっと続く、というわけではないのですが。

とはいえ、気持ちの面でも
「ブログに来てもらって……記事を読んでもらって……広告をクリックしてもらって……」という(私にとっては)回りくどく本質的ではないアプローチより、「誰かにとって役に立つ(楽しませる)記事を提供したことに対して対価を頂ける」というわかりやすい構造の方が、次へのモチベーションにもつながりやすいな、とも感じています。

おしまいに

有料noteの販売というのは、私にとって小さいようでそれなりに準備が必要なチャレンジでした。結果、「やってみてよかった!」と思えている今があるのが、純粋にとてもうれしいです。

もし購入者がいなくても、売り上げが公開されるわけでもないので、失うものはありません。

もし少しでも興味があれば、一度試してみるのも手かもしれませんよ!
この記事がご興味がある方の小さなヒントになったら、とてもうれしいです^^

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