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Agile UX Research @ UX MILK Fest

本日UX MILK Festにて、メルペイで行っている毎週のUXリサーチの取り組みを「Agile UX Research」と題して紹介させていただきました。資料はこちらです。

端的にいうと、曜日を固定しUXリサーチをルーティン化するのオススメ!という話です。私は前職リクルートのときからこのスタイルで毎週/隔週ペースでUXリサーチをやり続けていたのですが、面白いことにメルペイに入社するとほとんど同じスタイルだったのです。このスタイルの一番のいいところは、「リサーチしたい」と思ってからのリードタイムが短いこと。ゼロからのリクルーティングプロセスを省けます。

以下、AMA(Ask Me Anything)タイムに出た質問を思い出せる限りまとめておきます。

Q.eKYCの事例は14週間とリサーチ期間が長いが、これが標準的なのか?
新規機能/大規模プロジェクトなどはこれぐらい長いこともあります。グロース施策や期日の決まっているマーケティング施策などは数回だけの検証でリリースすることもあります。

Q.毎週のペースで分析はどうしている?
本当はじっくり分析したい気持ちはあるのですが、泣く泣く諦め…あらかじめ検証する項目やスコープをすり合わせておき、ポイントを絞って分析・レポーティングをしています。ただ、書き起こしや録音は残しておくようにし、後からテーマごとに見返して分析することもあります。

Q.リクルーティングの項目はどういう感じ?
サービス自体や各機能の認知/未認知、利用/未利用など抜け漏れなく聞き、どんな案件でも柔軟に対応できるようにしています。項目自体は毎月ちょっとずつアップデートしています。

Q.データの管理はどうやっている?
スプレッドシートに一元化しています。ただ、過去データを見返す観点ではまだ使い勝手が悪いなとも感じており、もしいい管理方法を実践されてる方がいたらぜひお話聞きたいです!

Q.モデレーターとしてどうスキルアップしているか?
私の場合は先輩のマネをしまくって、さらに何百本もインタビューを重ねて今の自分のスタイルをつくりました。あとは自分がモデレーターした回の音声を聞き直すのがおすすめです。「ああ…誘導してしまってる…」など気付きが多いと思います。

Q.リサーチの重要さをどう伝えていっているか?
社内でリサーチに対する理解度や成熟度を上げていくことが大事だと思っていて、同僚が全社定例でチームの取り組みや事例を紹介したり、勉強会をやったりしています。あといろんなMTGに顔を出したり、slackであれこれ気にかけて見るようにしていて、リサーチが必要そうな雰囲気を察知して自分たちで拾いに行きこちらから「こういうリサーチできますよ〜」と声をかけることもあります。

Q.正直これリサーチする必要ある?って案件はどうしてる?
まずはリサーチする文化を根付かせるフェーズであれば、一旦キャパが溢れるまでどんなものも打ち返すというのも一つの手かなと思います。チームにリサーチの効果を体感してもらうという点では意味があります。最近はOKRや事業背景を踏まえてプロジェクトの優先度をつけていて、がっつりコミットするものと、相談には乗るが実働は自分たちでやってもらう場合もあります。

Q.専門家がいない場合、どうやって始めるといい?
以前別のnoteにも少し紹介したのですが、はじめは外部パートナーの力を借りながら自走できるように整えていくのがおすすめです!

Q.リサーチはやっているが、まだアジャイルまではやれていない組織、自分だったらどうする?
必ずしも毎週である必要はなく、月1回でもクオーターに1回でも自社に合うペースでいいので、小さくやりながら文化にしていくことかなと思います。

最後に、UX milk festスタッフのみなさん本当にお疲れさまでした。フェスっぽい雰囲気でとてもリラックスして楽しめました。参加させていただきありがとうございました!

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