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子供と親の学舎に行きました

そこは学校というか、遊び場というか、何だかわからないけれど、毎週土曜日に小学生未満の子供が親と一緒に訪れて、山の中を歩いたり、走ったり、何かを見つけたり、木の枝で遊んだり、焚き火をして、焼き芋や五平餅、マシュマロを焼いたりする。また、古い小学校の校舎で、工作をしたり、絵本を読んでもらったりなど、するのだ。

先生と呼ばれる人はいなくて、スタッフは、みんな呼ばれたい名前で呼び合っていて、一番年長の先生みたいな人はゆきちゃんと呼ばれていた。

今日は、このクラス「そら」の今年度最後の日だった。年長のクラス小学生の「かぜ」の子供達が、マルシェをして、「そら」の子供達がお客さまになる。

現在は公民館になっている小学校の校舎に集まり、「かぜ」の子供達は、自分たちのマルシェの準備をする、その間に「そら」の子供達は、裏山にある石窯でピザを焼き、その場で食べる。


石窯

「そら」のピザ作りが終わる頃、「かぜ」の子供達がやってきて、ピザ作りを始め、ピザを食べ終わった子供達は山の上に桜の蕾を探しに行ったり、そのままそこで遊ぶ子供もいた。



親も子供も、楽しそうで、泣き叫ぶ子供も、叱りつける親もいなかった。

午後はマルシェがあり、本屋さん、雑貨屋さん、アクセサリーやさん、絵と写真のお店、手作りクッキーのお店、ハンドメイドの体験が出来るお店、面白かったのは、古い木をマイナスドライバーで削って、中にいる虫を見つけようとする虫探し体験やさん。それらがみんな、子供達のアイデアで形になっていた。

10円のものがほとんどでたまに20円とか、100円。


売っていた子のお姉ちゃんが書いたという絵を200円で買いました

「かぜ」の小学校は20人くらいで、「そら」は乳児から6歳までの子供がそれも20人くらいと、大人も多分それくらいいたようで、ゆきちゃんが絵本を読んでいる時に、部屋に入りきれない大人たちが、廊下から中を覗き込んでいた。

最後に、「かぜ」の子供達がウクレレに合わせて、手話をつけた歌を歌ってくれて、その後、「そら」の子供達はギターに合わせて歌を歌った。感動した、涙が出そうだった、その場の優しさが心を震わせた。


長女のウクレレに合わせて歌う子供たち


スタッフは5人くらいであとはボランティアが数名、参加されている親もさりげなく手伝ったりして、何もかも、いい感じに流れていた。

自分の子供だけでなく、そばにいる子供の面倒を見てくれる親たち、子供も、一緒に遊ぼうってお兄ちゃんぶって年下の子に話しかけてくれる。焚き火を囲んでおしゃべりする人たち、ピザカッターが壊れて、自分で持ってきたものを提供してくれる人、近所のおじさんは、石窯にピザを入れる役をずっとしていて下さった。

自然の中で自然にいられた。
誰もマスクをしていない。
大体の予定は決められていたけれど、せかされる事もなく、必ずそっちに行かなければならないと言うこともなく、お互いを尊重し、譲り合い、助け合う。
初めて会ったのに、自然に話せる。
みんな、いい顔をしていた😊


長年、教員という立場で、ずっと疑問を感じながらほんとの教育を模索していた長女が出会ったこの場所は、新しいきょういく・・・共育の場のモデルになっていくような気がした。

スタッフをしている娘に子守りを頼まれて行ったけれど、やっぱり孫は
「ママがいい」と連発していた💦

あまり役に立たない自分を悔いながらも、楽しく、心穏やかな1日を過ごせて感謝です✨

読んでいただきありがとうございます✨




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