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『BACCANO!』って読んだことある?

成田良悟先生のデビュー作をきっかけにして、始まりを始めたいと思います。
うん?何か?
わかる人は、また今度。

『バッカーノ!』との出会いを思い出してみよう、と思ったんだけど……難しいな。大学生、だったような。『デュラララ!!』から読み始めて、それがちょうどアニメ化されて、同じ作者の作品として読むことになった。たぶん。

群像劇を描くことが得意だという前評判通り、両作品ともたくさんの登場人物を出しながらも、そこかしこで物語が展開していく様は爽快でした。ぶっちぎりの悪役、好かれる点など一つもないほどに嫌われている、ラブロ・ヴィラレスク・フェルメートが推しだよ!

アニメ化された時のオープニングがすばらしく、ブラスアンサンブルとベースラインがかっこいい。大学の吹奏楽部時代から、一度は演奏してみたいと思い続けていた。そうしたら、なんと。社会人になって数年してから入った吹奏楽団の定期演奏会で、演奏できた。10年越しの想いだった。


悪役がいてこそ世界は廻る――、
唐突に話は移るけど、年を取るにつれ自分が悪役を好きになっていく理由がここにある気がする。強い主人公も好きだけれど、信念と理論を持った黒幕が計画を実行しようと、暗躍することによって主人公の存在が確立されて、強さも磨かれる。
視点の転換。裏と表。その世界における明確な悪と正義。黒か白かはっきりと分かれていることが面白い。
"黒幕”が文字を体現して、"ちゃんと暗躍している"こともまた、魅力なのかもしれない。
しかし、『バッカーノ!』においては悪役がわりとたくさんいて、主人公候補も何人かいる。ゆえに、目まぐるしく物語が転がっていく感覚を、味わうこととなる。


というわけで、唐突に話は終わるけど、『BACCANO!』という存在はわたしの人生の一部を成している。できることなら終わらないでほしい。


終わり。

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