宝探し延長戦~自分の信念を思い出せ~

前回までのあらすじ

ポジウィルのキャリアデザインプランを終えた私は、自分の宝が好奇心であることに気づいた。それをどう守るべきかを考えたくて年明けからサポートプランという名の延長戦に突入することを決意した。休職中で金銭的に余裕があったわけではないが、取り組む意義があると直感が叫んでいた気がしたのだ。

ここから本題

年が明けた1月。久々に山崎さんとZoomで顔を合わせた。

ここからの半年間で何をやるかを考えた結果、時間的余裕があることを利用して今までやりたいと思いながらも中々できなかったことを少しずつやりつつ、各種課題に取り組むことになった。特に自分に影響を与えたと思うのはこの二つ。

・死ぬまでにやりたいこと(文字通り)
・トキメキ発見ワーク(好きなものとその理由を考える)

課題以外では個人的にずっとやりたかった外国語の勉強をやり直すきっかけになればとTEDの動画を見たり、ポケモンSVをパルデアのモデルになった土地の言語でプレイしてみたり。細々と続けているnote投稿もその一つだ。
元々文章を書くのは好きだし、いつか自分の感じたことや体験したことを文章に残してそれを読んだ誰かが何かを感じてくれるようになったらいいなと思っていた。それに、何を信じたらいいか分からないインターネットの中で自分だけはちょっと盛ったとしても正直な感想を発信したいというちょっとした反抗心のようなものもあった。もしかしてひょっとすると、それが収入に繋がるなんてことも起こらなくはないかもしれないし。

好奇心に従って行動したことを元に文章を書くことによって自分は何をどう感じていたのかがよりはっきりして、今後取るべき行動が少し見えてきたのは意外な副産物だった。この辺は前述の課題に取り組んだ影響もありそう。パルデア地方でも現実世界でも、ただ宝を見つけて終わりではなくそれをどう使うかが大事なんだと気づいた。おまけに、自分の心理状態を誰かに話せるようになった。療養初期の自分からは想像もつかない。
そして、キャリアデザインプランの中で納得できる答えが出なかった問いに対する答えがようやく導き出せた。

自分にとって意義のあること

初期の頃の面談で、今まで経験したことで何が嫌だったかみたいな話が出た。
その時は「自分にとって納得感のないままやっていること、やる意義を感じないこと」を苦痛に感じる傾向があるという部分までしか分からなかった。例えとして適切かは分からないが人間関係や環境・給料等はいいが好きではない仕事をしていて、それらの要素があるからかろうじて続いているものの、もしそういう繋ぎ止めるものがなくなったらもう無理!っていう状態に陥って自分も周りも傷つけてしまうということだろうか。
じゃあ何であれば納得感を持ち、やる意義を感じて取り組めるのかはイマイチ不明瞭だった。
しかし復職後、一度だけどうしようもなく体調が悪くなって休んでしまった日にたまたま見たテレビ番組──たくさん勉強したけど今のところ社会に出てなんの役にも立っていない分野についての番組にどういうわけか触発されて書き始めたこの記事がその答えを導き出すきっかけとなった。

なくても困らないけどあれば人生が豊かで楽しくなる何かに触れることにこそ私は意義を感じていたのだ。そのためなら多少心身がキツくても頑張れたし、振り返ってみるとそこまで悪い思い出は残っていない。好奇心の赴くままにいろんなことを学んで、時にそれを他の誰かに伝えることに喜びを感じる人間のはずだった。
何を間違ったのか、学校を出てから全く真逆のものに関わる世界にたどり着いてしまった。きっと今まで感じていたモヤモヤはそういうことなんだろう。例の番組を見て、あの記事を書きながら、私は本当はこっちの方が好きだったんだ、今までずっとこういうものに心を救われてきたんだと涙が止まらなかった。それは一番最初のカウンセリングで流した涙とは違う味がした。

次の旅の目的地は?

ここまでの半年間で進むべき方向性が見えてきたが、これから何をしていこうか。
そんなの、自分の信念を貫ける場所へ向かうしかないだろう。
実際に行動に移すには時間がかかりそうだが、それならいつチャンスが来てもいいように準備を整えておけばいい。行ってみたい場所が決まったら情報収集をして資金を貯めてその時を待つのと同じように。
かつての自分は何がしたいかではなく、行けそうかどうかという基準で旅先を選ぶような感じで職場を探していた。そうやって決めた旅先なんて楽しいわけがないのに。
こう思えるまで決して短い道のりではなかったが、今度こそ納得感を持って旅先を選べそうだ。

おまけ

一時期流行ったMBTI性格診断。こういう類のものは割と好きなのでいくつかのサイトで診断してみた。
結果はどのサイトでもINFP。
最初は芸術家気質とかこのタイプの著名人一覧にビビりまくっていたので外国語への適性の部分くらいしか思い当たる節しかなかったが、今になって解説を読み返すと感受性豊かだとか真の理想主義者だとか全くその通りですとしか言いようのない文言が並んでいるように感じる。中でも一番しっくり来たのが
「人生の意味を追い求める者」
……そりゃ今の環境が息苦しくなるわけだ。

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