活動休止中の推しへ

先日、オーダーしたピアスをつけて推し達に会いに行った。
推し達は色んな意味で相変わらずだったし、お腹が捩れるぐらい笑えた。病気になってからというものの好きなお笑い番組を見て面白いとは思ってもあまりゲラゲラ笑えなくなってしまい「もう何をしても笑えないのかな」なんて悲観的に思っていたが、愛すべき愉快な推し達を前にして笑うなという方が無理だったことに安堵した。

そんな中出てきた唯一の心配事。
「推し達の一人が所属するグループの今後」

推し達の一人(以下、推し①)は業界内の気の合う仲間と一緒にグループを組んでいる。本業では中々できないが自分達のやりたいこと・興味のあることをやるという方針だ。趣味グループと言ってしまえばそこまでだが定期的にネット配信やイベントを行い、グループとして作品をいくつも作っていた。推し①以下メンバーはみんな本業でプロフェッショナルな活躍を見せているので作品のクオリティは保証されていたし何より本人達が楽しそうにやっているのが伝わってきた。だからこのグループを出来るだけ長く、たくさん見ていたかった。やむにやまれぬ事情でイベントに行けなかった時は酷く落ち込み、現地レポを見て泣きそうになっているところでオタ仲間に「ざまぁwww」と言われた。逆に参加できる時はそのために何でも頑張れて、当日はいっぱい楽しんで、しばらくは余韻でふわふわした気分でいられた。

そんなグループが最後にやった単独イベントが終わってしばらく経ってからブログが更新された。

「しばらくお休みをいただきます」

イベント内で出てきたワードやその後の活動状況等で薄々勘づいてはいたが、オタクが恐れている言葉の一つであろう無期限休止の文字が並んでいた。これまでの活動ペースを考えた時に少しセーブすべきという結論に至ったこと、このブログが上がった時点で解散の意志は誰も持っていないこと、そのうちパワーアップして帰って来たいことが書いてあった。応援する側からすれば精力的な活動は喜ばしいことだが、本業がある中であのペースは心配だったからこの声明に対して意義は持たなかったというのもあってグループを信じて待つことにした。

あれから6年は経つだろう。グループは未だに帰ってこない。もちろん公式SNSの類は動いていない。そして更に悪いことにメンバーの一人のアカウントが消えたことに気づいてしまった。
他のメンバーの個人アカウントは残っているもののあまりマメにSNSを更新しないタイプだし、そのうちの一人なんか更新が入る度に「よかった生きてた……」と思うくらいには頻度が少ない。万が一このメンバーのアカウントが消えたら私はもう正気を保っていられないだろう。

またあなた達が揃ったところを見たい。そう思うのは悪いことなんだろうか。


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