見出し画像

ビタミンB-3の効果

ミネラル毒

水銀、鉛、銅、カドミウム、あるいは鉄の過剰は、精神的反応を起こすことがある。
何年も前のことだが、銀アマルガムが普及する前、ある少数の人々だけが水銀中毒になった。

フェルト帽子をつくる時に水銀を使っていた人たちが精神病になった。
1970年代初めに会った、統合失調症になった2人の患者は、両方とも慢性の水銀被曝の結果であった。

この種の被曝はまれであるが、水銀/銀の歯科用アマルガム(初めてとりつけられる時は水銀が52%)が、いたるところで使われている。
全く歯に詰めないという人はごく少ない。
こうしたアマルガムは安全であるという歯科専門家たちの激しい抗議にもかかわらず、多くの人々にとって安全ではないという証拠が有力である。

スエーデンでは、政府が水銀アマルガム除去の費用を払う。
「60分」というテレビショー番組によれば、ドイツはそれらの使用禁止を計画している。

「分子整合精神医学雑誌」と「分子整合医学雑誌」は、ハル・ハッギンス博士らの、銀アマルガムからの水銀の危険性についてのオリジナルな報告を掲載してきた。

子供の学習および行動の障害を起こす鉛の毒性には、もっと注意が向けられてきた。
しかし、私は、大人で鉛中毒になっている人には会ったことはなかった。

銅過剰も精神医学的問題を起こす可能性があるが、うつが最も多い。
それは老化とも結びついているかもしれない。

私は数年前に一連の研究を進めたが、高年齢の患者の銅値が高く、100㎍/100mlから160㎍/100ml以上まであった。
こうした高い銅値の患者たちは、ほとんどいつもうつで、記憶障害を訴えていた。
亜鉛値は高くなく、年齢とともに下がっていた。

ミネラル欠乏

亜鉛欠乏が統合失調症症候群を起こすことがある。
それはおそらく、ピリドキシン(B6)欠乏症候群、あるいはピロルリアに頻繫に起こる合併症である。

カール・ファイファー博士は、カキを食べた後に一時的に回復した10代半ばの少女のことを述べたが、カキには亜鉛が非常に豊富である。そこでずっと亜鉛塩をとり続けた。
彼女は、それまではどんな治療にも反応してこなかった。

幻覚誘発剤

これはメスカリン、LSD、さらにはアンフェタミンのような合成物である。アンフェタミンは、長期に用いればそれだけで精神病を起こす傾向がある。LSDとメスカリンは、急性の短時間の反応を起こすが、それは統合失調症と見分けがつかない。

ビタミンB-3は、もし経口でなく与えられれば数分で、LSD経験のほとんどを除去する。
経口の場合は1時間ぐらいである。

☆☆☆☆☆☆☆
ビタミンB-3の効果 -統合失調症と栄養療法ー
エイブラム・ホッファー/著 大沢 博/訳、より。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?