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かっぱえびせん生臭い問題

最初に言っておくと、別にかっぱえびせんが嫌いな訳でもなければ糾弾したい訳でもない。大人になったいまでこそ自分で買うほどのファンではないが、子どもの頃はおやつとして食べていたし、あれば嬉しい類のスナックだった。

「あ、かっぱえびせんだ。これって、フランス人には生臭いって言われる。笑」

6月にフランスに行った際、親子で泊めてもらったあやかさんにそう言われて初めて気づいた。え、かっぱえびせんの匂いって意識したことないんですけど。

子どものおやつにと持ってきていた「1歳から食べられる」と謳った塩分カットしたえびせんを、クンクンと嗅いでみる。ほう、言われてみれば確かに生臭いかも。

以来、子どもに件のかっぱえびせんをあげるたびに「生臭いな」と気づくようになってしまった。ひとの意識ってすごい。いままでまったく気づいていなかったことも、1度フォーカスされたら避けられない。

たぶんお醤油とか味噌の匂いも当たり前過ぎてわたしは気づかないだけで、「わ、これ醤油くさい」と思うひとも世界にはいるんだろうな。

自分には馴染みのない食文化を「ありえない」と斬って捨てることは品がないしわたしは好きではないけれど、こうしたちょっとした視点の違いって知るだけで単純に興味深いし、世界を見る自分の網目がまたひとつ細かくなった気がして嬉しい。

#日記 #エッセイ #食文化



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