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反抗期に反抗できなかったきみに

「自分にはいわゆる"反抗期"がなかった」というひとに時々会う。わたしもそのひとり。10代の多感な時期に親に反発したり喧嘩したり「うるせえ、BBA!!」と言ったり「出て行け!!」と言われたり...

してないんだよね〜。

その理由はたとえば、良い子すぎて親の価値観に(無意識ながら)沿って生きてきた、とか、親が弱っちすぎて反抗したらこの人死ぬんじゃないかと思って反抗できなかったとか(そこまでじゃなくても親を悲しませることにめちゃめちゃ罪悪感があってムリとか)、逆に親が怖すぎて反抗したら100倍になって返ってきそうでできなかったとか、いろいろなのだけど。

そんなひとたちに共通するのは、30歳前後で遅れてきた反抗期がきて、そこでかなーり苦しむということです。

わたしの場合は33-4歳でようやく親との境界線が曖昧...つまり精神的に自立し切っていないことに気づき、色々あって大げんか→やれやれようやく反抗期終わったかな、と思ったのが36-7歳(遅すぎ)。けれどいまだに「親がなんて言うかな?」と咄嗟に浮かんでしまう思考パターンは持っていて、そのたびに「おいおいおい」と自分を自分の真ん中に持って来る作業をし続けています。

親の価値観から脱却して自分の価値観を掴み取っていくこと、自立していくことが反抗期のタスク(?)とするなら、そりゃ、10代にしといたほうが断然いいでしょう。でも、それがたとえ30歳でも40歳でも、親がもうこの世にいないとしても、1度ちゃんと親に歯向かっておく、決別する覚悟を持つって通過儀礼として大事なことだと思うのです。だって、そこからがようやく自分の人生のスタートになるから。

ちなみにいま子どもを育てているわたしの当面の目標は、彼女が10代になったとき、きちんと反抗される親でいること。

だって、反抗しても見捨てられないとどこかでわかっているから、自分が反抗しても親は精神的に大丈夫だってわかっているから、子どもって反抗できるんだものね。

#日記  

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