「じゃない方思考」でバランスを戻すという発想
三日坊主になったとき
自分は根気がないからダメ
何をやっても続かない自分が嫌い
三日坊主になる自分はダメ人間
こんな風に、自分自身を責めたり、否定ばかりしていないでしょうか?
ここで、一歩引いて自分に対して「本当にそう?」「何で言い切れるんだろう?」と質問してみてほしいんです。
目の前の状況を何でもすぐに受け入れずに一旦考える余白を持つことができれば、自分にとってよい変化をもたらすチャンスが手に入ります。
僕は、これをじゃない方思考と呼んでいて
自分の考え方のクセが自動で発動しないように
テレビやSNSの情報を鵜呑みしないように
人から言われたことに反射的に反応しないように
わき上がり続ける思考を一時停止させるための手段としていつも意識しています。
じゃない方思考とは
改めて、ポジティブ思考を例にじゃない方思考について説明すると
ポジティブ思考は、どんなときでも何があっても悪い状況に陥っても前向きに考えることと定義され、ポジティブ思考のじゃない方思考は、ご存知「ネガティブ思考」になります。
以前、過剰にポジティブ思考がもてはやされた時期がありましたが、今はすっかり落ち着いてますよね。
ポジティブ思考に針がふれすぎた状態は、多くの人にとって本来の姿ではなく、ストレス源になっていると気づく人が増え、周りでもその声が大きくなったからです。
これは当然の結果で、我々は人間である前に生物なので、生き残るためのネガティブ思考(目の前のリスクやトラブルに注意を向けがちで心配性)を持ち合わせているわけです。
と前置きが長くなってしまいましたが、じゃない方思考とは
ある考えや出来事などに対して、それ一択ではなくて、その逆も必ず意識して考えてみる
というものです。
ただし、じゃない方思考は、自動的・無意識の思考や行動に「ちょっと待った」するためのもので、自己否定することではありません。
また、白黒思考とは違いますので、ご注意ください。
白黒思考についてはこちらの記事で詳しく書いています。
じゃない方思考の効果
じゃない方思考とは、〇〇という考えを盲信せずに立ち止まって逆も考えてみることとお伝えしました。
続いて、じゃない方思考の3つの効果
自分の考え方のクセを自動発動させずにコントロールできる
テレビやSNSの情報を鵜呑みにせず自分のフィルターを通せる
人から言われたことに反射的ではなく落ち着いて反応できる
について説明していきます。
一例を挙げると
●自分の考え方のクセを自動発動させずにコントロールできる
「また三日坊主になった=自分はダメ・・」→「続かなかったことは残念だけど、挑戦した自分はほめよう!」
●テレビやSNSの情報を鵜呑みにせず自分のフィルターを通せる
「21日以上は続かなかったから今回も習慣にはならない・・」→「目標は達成できなかったけど、継続できた2週間で〇〇と▽▽の2つも身に付いてる!」
●人から言われたことに反射的ではなく落ち着いて反応できる
「三日坊主になるくらいだから、向いてないんじゃない」→「確かにそうかもしれない。けど、やり方を見直してチャレンジを続ければ結果につながる気がする!」
結局ポジティブ思考ってこと?と思われたかもしれませんが、そうではないんです。
ある考えや出来事などに対して、その一択だけで思考停止せずに、必ず二択目、三択目・・・・を柔軟に自由に考え続けてみる
そうすることで
今見えている視点、今浮かんでいる思考、今持っている感覚をとりあえず別の角度にズラしてみることで選択肢や可能性が拡がっていくはずです!
口グセは「じゃなくて」がオススメ
ここまで読んだけど、イマイチ意味がわからなかったという人がいるかと思います。
そんな場合にはここまでの内容を全てサクッと忘れてもらっても大丈夫なので、日々の生活や仕事の際に大切な判断をしたときは「じゃなくて」と逆パターンも探ってみることを頭の片隅に置いておいてください。
ちなみに「じゃなくて」と言うのはネガティブな判断をしたとき限定ではありません。ポジティブな判断をしたときにも、もちろん有効です。
なぜなら、誰もが認知の歪み=自分色のメガネで全てを見て・判断しているからです。
詳しくはこちらをご覧ください。
認知の歪みについて簡単にお伝えすると、人にはいつも論理的で無駄のない判断や行動をできるわけではなくて、意味のわからないことをやりがちという特性があります。
例えば、残業で遅くなってクタクタで帰宅したのに、ご飯も食べずにゲームをやってしまって気づいたら深夜2時になっていたみたいなこと。
どう考えてもすぐにご飯を食べて早く寝たほうがいいのに「わかってるのにやめられない」ってやつです。
話を戻すと、そんな合理的でない自分だからこそ「じゃなくて」と一旦停止してみる価値があるわけですね。
「じゃない思考」と「口グセ:じゃなくて」をぜひぜひ実践してみてください!
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