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過去の自分に助けられる

今日は、会社で新人研修をやらせてもらった。
その昔、店長をやったり人事をやったりしていたので、新人の導入研修は慣れたもの。特別しゃべりがうまいわけではないけれど、そつなくこなせるから任せてもらえたんだろう。そんな軽い気持ちで引き受けて、軽い気持ちで研修をやって終わった。(緊張とかは一切しない。)(伝えるべきことはちゃんと伝えた。)

主任がところどころ参加してくれたのだけど、終わった後すごく褒めてくれた。ちょっと意外すぎるくらいに褒めてくれて嬉しかった。

そしてふと、10年前には研修講師なんて二度とやらない、と泣いていた自分を思い出した。

10年前の私は、人事にいて、新入社員とか昇格した店長候補者の研修をやっていた。でも、しゃべることにいっぱいいっぱいで(人前で話すことがすごく苦手だった)、受講者の理解度を図ったり、表情を読み取ったり、そういうことが全然出来なかった。先輩がついてくれてフォローしてくれて、裏ではアドバイスをしてくれて、何とかこなすことは出来ていたけれど、毎回へろへろになって、自己嫌悪に陥っていた。研修の目的は自分が伝えたい事を伝えることじゃなくて、受講者に気づいてもらって変わってもらうこと、そのきっかけを作ってマインドセットしてもらうことなのに、本質にたどり着けずにバタバタともがいていた。

中には知識をインプットすることが目的の研修もある。でもそれも、1知って1教えられるということはない。10とか100を知っていて、初めて1を教えられるのだと思い知った。知識も経験も修行も覚悟も足りていなかった。

でも、今日研修をやった自分は、表情も読み取れていたし、受講者の反応を見ながら話す内容のレベル調整もできたし、時間管理もカンペキだったし、必要な知識も伝わるように教えられたと思う。うん、悪くなかった。

10年前の私、頑張ってくれてありがとう。おかげで今日は良い研修が出来たよ。そして、私はこれから何回でも良い研修が出来ると思う。

頑張ったことがすぐに報われるとは限らないけれど、頑張った分はちゃんと力になって、未来のどこかで私を助けてくれる。だからやっぱり頑張ることは止めずにいようと思う。

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