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「行きたい」が「行こう」に変わったとき

夏休みを利用して、パリ一人旅に行ってきます。

6年ぶり2度目のパリです。
前回は「安全第一」で遠出をせず、空港からホテルまでの送迎をつけました。
今回は、空港からパリ市内までロワシーバス(高速バス)に乗って行きます。バス乗り場分かるかな。間違えずに乗れるかな。ドキドキ。

メインの目的はジヴェルニーへ行くこと。パリから電車で1時間弱の郊外です。そこには、画家 クロード・モネの代表作である「睡蓮」が描かれた庭があります。

ジヴェルニーの存在を知ったのは5年前。でも、その頃は「パリ郊外なんて絶対、無理!」と思っていました。フランス語はさっぱり分からないし(かといって英語が出来るわけでもないし)夢のまた夢、という感じでした。

さて5年後。
語学が劇的に出来るようになったわけでもありませんが、「そうだ、行こう」と思い立ちました。なぜ「行きたい」が「行こう」に変わったのか。心境の変化のきっかけになった出来事についてお伝えしたいと思います。
今「〇〇したい」と思っている方の何かの参考になれば幸いです。

きっかけその1。

美術館のボランティアを始めたことが大きかったです。毎月、すごい方(各分野の専門家)から様々なお話を伺う機会をいただけているのですが、その中に「モネの庭に行った話」をして下さった方がいたのです。仮にAさんとします。
Aさんは「この前箱根に行ったときは」くらいのさらっとした温度感で、モネの庭について語ってくださいました。

全く知らない人だったらそうは思わなかったかもしれませんが、その方のお話にはとても共感ができて、素敵な人だな、好きだな、と思っていた方でした。そして女性でした。

「人として共感できる、好きな同性」の言動は、自分にすごく良い影響を与えるように思います。(「こうなりたい!」という憧れの気持ちが行動につながるのかもしれません)

Aさんにジヴェルニーに行くことを相談したわけでも何でもないのですが、とにかく「行ってみよう」に変わったのは、Aさんとの出会いがきっかけでした。

きっかけその2。

6月頃、体調を崩してしまった時期がありました。私は痛みに弱くて、どこか不調があると途端に弱気になるというか、守りに入ってしまいます。(みんなそう?)「ずっとこのままだったらもう遠出は出来ないな…」と弱気になっていました。7月に入り体調は快復したのですが、歳をとればとるだけ身体を損なうリスクは増えるし、やっぱり元気なうちに行けるところには行っておきたいと思いました。(友人に話したら早すぎると笑われましたが)先延ばしにするリスクを肌で感じた、というのが2つめ。

きっかけその3。


夏休みが長く取れることに気付いた&6月のボーナスが思ったより貰えたこと。身も蓋もない話ですが、旅に出るうえでクリアしなければならない「時間」と「お金」の問題がクリアできることが分かりました。

「行きたい」「行けるよ?」「行っちゃう?」「行こう!」と自分の中ですっと結論が出たのは、ボーナスの振込額を見た時でしょうか(笑)。
(本当は臨時収入を使うという考え方はお金の管理方法としてはよろしくなく、年間の支出計画を立てて家計運営するべきであるらしいのですが、宵越しの金は持たねぇ!的な勢いも時には必要ですよね?)

きっかけその4。


何とは言えない日々の積み重ね。例えば道に迷っている観光客に自分から声をかけて英語で道案内をすることだとか、「パリから電車に乗ってジヴェルニーに行ってくるけどまだどの電車に乗っていいか分からないんですよ~あはは」と雑談したときに誰からも本気で心配されなかったこととか。(コイツなら大丈夫だろって思われてるのを感じた。)あと、小さい夢をたくさん叶えたことも大きいと思います。食べたいものを食べる、行きたいところに行く。自分との約束を(守れないことも多々あるけれど)守って行動して体験したことが、「たぶんできる」という気持ちに繋がっていったのだと思います。

今は、往復の電車のチケットとモネの家のチケットをオンラインで予約して、あとは私が現地に行くだけという状態です。何があるかは分からないので、当日現地に着くまで本当に行けるか分かりませんが、たとえ行けなくても物理的に失うものは27.5ユーロ(3,000円ちょっと)なのであんまり心配してないです。3000円で人生で「ぜったい無理」と思っていた場所に(たぶん)行けるので、今はめちゃくちゃワクワクしています。こういうチャレンジこそ人生の醍醐味!と思って楽しんできます。

(きっかけおまけ。初めてのパリで空港からホテルへ送迎して下さった方とつたない英語で会話をした中で今でも覚えていること。
パリの街中があまりにも入り組んだ細い道だったので「あー私、これぜったい迷いますわ…」ってつぶやいたら、その方は「あなたは迷わないよ。パリを思いっきり楽しめるよ」と言ってくださいました。
結局迷ったんですけど(笑)
不安にはならなかったんですよ。私がパリで初めて出会った人に予言みたいな素敵な言葉をもらったので、それがすごく大きいかもしれません!)

《ご報告》無事にジヴェルニーに行けました!

詳細はこちらのnoteに書きました。

次の日はパリの高級住宅地の中で迷子になりました!(スマホの電池も切れた!どうなる!?)



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