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ナショナル・アイデンティティ

1年に1.5回くらいのペースで、南インドのチェンナイを訪問する中で、ずいぶん変化してきた。
はじめて訪れた2010年には、日本人観光客も駐在日本人も、ほとんど見かけることがなかった。現地の子どもたちは、なじみがないアジア人だけど西欧人よりはなじみがある私に興味津々だった。だから、日本人代表みたいな気分で滞在していたように思う。

たまに東アジア人同士で会うと、目で会話する「どっち?」の感じがあって
で、向こうから母国語で話してきて、「あ、違ったね」ってなるパターン。向こうから話しかけてこないパターンは日本人で、かくいう私も、日本語で話しかけてみたら歓迎されなかった経験から話しかけなくなっちゃった。

昨今では、ANAが直行便を飛ばす予定だったりするほど日系企業も多いし
韓国企業も中国企業も多いから、東アジア人は珍しくなくなったみたい。

そんな東アジア人慣れしてきた現地の人から見ると、私はネパール人みたいなんだって。北インドの人だったら、違う意見がありそうだけれどね。
こういう、じぶんに近い国籍を言ってくれるって、きっと、好意を持ってくれてるときなんだろうなって経験的に感じる。だから、インド人にネパール人だと思われたり中国人に中国人だと思われたりしたら、ちょっとうれしかったりする。
また、西欧人に中国人だと思われたりするのは、東アジア人=中国人って認識には深い意味はないから、まあ、しょうがない。日本人に見られてうれしいと思うことも、日本人に見られなくて憤慨することもない。

日本が好き嫌いじゃないのは、親が好き嫌いじゃないのと一緒。それはそれとして受け入れて、その中でなるべくうまくやっていくほかないっていうのがわたしの考え。

とはいえ、10年ぐらい前は日本が嫌で、本気で海外移住しようと考えていた。でも、日本でやっていこうって決めたから、まずは地域に貢献したいって思ってるし、ひいては社会貢献につながったらうれしい。

・・・

このノートからインスピレーションをもらった。て、3年前のノートだった!

年末の渡航で会った、カリフォルニア在住のシンガポール人のことを思い出したな。彼女も「出身はどこ?」の質問に、躊躇があったから。

あと、日系ブラジル人の知り合いが「ブラジルは戦争できないの。だって、移民の国だから、祖国と戦争できないでしょ。」って言ってたのも思い出す。こういう感覚って欧州の人もあるんじゃないのかな?って思ったり。
だって、例えば、スペイン人がイギリスの大学に行って、そのまま就職して、そこで出会ったフランス人と結婚したりするじゃない。で、子どもができたら、その国籍は?とかね。

つまり、世界は少しずつよくなっているんだって思う。


Mika(@mikachant)でした。

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