郷に入っては郷に従え その1

会社ごとに独自のルールはつきものである。今の会社ももちろんそう。

入社日、お昼休みはどうするかと聞かれて、基本外ランチなんだけど、初日に課の人とか同じパートさんの誰かに「一緒に外ランチ行こう!」なんて声かけられるかもしれないし、どうなるかわからなかったので答えに少し戸惑っていたら、休憩室があるからと案内された。

男女別の更衣室の中に休憩室が設けられていた。ガラガラガラと引き戸を開けて休憩室に入る。「このロッカーがみのみのさんので……」と個人用のロッカーがあてがわれる。「この席がみのみのさんの場所ね」。3つ並べてある座卓のひと区画を指さしながら総務の人の案内は続いた。この会社では、休憩室は座席指定制だった。

休憩時間くらい自由にしたいな、なんだろう、窮屈だな……

ひとまず初日である。初めて会う人ばかりだし、挨拶がてら休憩室でお昼を取った。テレビを見ながら談笑するパートさんたち。総勢10名ほど。その中で縮こまりながら愛想笑いを浮かべてコンビニで買ってきたおにぎりを頬張る私。軽く最初にいくつか質問された以外は、特別扱いもされずに淡々とランチ時間は過ぎていった。普段テレビも見ない自分にとっては、ワイドショーの展開にも興味がわかず、食後はひたすらスマホをいじって過ごした。拍子抜けした。

勤め始めはもっといろいろと質問攻めにあったりするだろうなと少し構えていたけれど、そういうわけでもなかった。

休憩室を利用したのは数回のみとなり、落ち着かないことこの上ない場所だったため以後ほとんどのランチは外にでかけている。休憩時間は無給なのだし、気を使って疲れるよりは多少お金かかっても仕方ないというのが現状。



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ありがとうございます。

ミノ

とある職場の観察記録。

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