ギターを弾く時に左手の薬指・小指が動きにくい
30台の男性。
学生時代からギターを嗜んでおり、ここ数か月くらい左手の薬指と小指がスムーズに動きにくい、というのが症状です。
お話を伺う中で、ジストニアかなあ?という印象でしたが、検査をしてみないと分かりません。
検査では中脳と小脳の働きが異常に低下しています。
以前の怪我を聞くと、幼少期に左ひじを強烈に打撲し擦過傷を作ったことがあるみたいです。
左手の症状と関係がありそうな気がしますね。
次にどのような治療の刺激を選択するか?
当院では患者さんの状態に合わせて、関節や筋肉へのアプローチや音を使用して治療をします。
この方は「光の刺激」「振動の刺激」しか受け付けないことが分かりました。
使える刺激が少ないので心もとないですが、該当する部位への治療をすると効果はバッチリでした。
「さっきと全然違いますね~」と、左手を動かしています。
治療後の検査もほとんどが陰性になりました。自宅での自主トレを指導して次回の予約を取っていただきました。
今回の治療で思ったことは、使える治療の刺激が少なくても工夫次第で十分な治療効果が得られることです。
神経システムに則って分析をすることで、患者さんに無理な負担が無く効果的な治療を提供することが出来ると実感しました。
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