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イツやるの?イマでしょ!

幼いころ、わたしは祖父と一緒に暮らしていました
。あるとき、祖父はわたしに言いました。

「昔はすぐに言うコトを聞いてくれたのに、この頃
 は聞いてくれない。」

祖父は、わたしに知恵がついてしまい、面倒なこと
だとすぐには動かなくなってしまったと言うのです

そして祖父はわたしにこう言いました。

「おじいちゃんが言ってたこと、もっと聞いてあげ
 ておけばよかった!」
「いなくなって後悔しても遅いんだから、今言うこ
 とを聞いて大事にしておきなさい。」

わたしは思いました。

(おじいちゃんはまだ元気だし、何を言ってるんだ
 !)
(自分でジブンのことをモット大事にしろなんて、
 うちのおじいちゃんくらいじゃないのか?)

心の中ではそんなことを思ったものの、わたしはい
つも言われた通りにしていました。その後、コトあ
るごとに、父や母からこんな言葉を耳にするように
なったのです。

「あの時もっと大切にしておけばよかった」

わたしは思いました。

(おじいちゃんはいつも今大事にしてくれと言って
 いたな) 

自分で言うヒトがどこにいるんだと思っていたもの
の、幼い頃から祖父が自分で自分を大事にしておく
ように言ってくれていたおかげでわたしには「後悔
」なんてものは皆無。

現在、両親は健在のため、その時々で出来る限りの
ことをしています。

旅行に連れて行ったり、美味しいモノを食べさせて
あげたり。その都度、父は目に涙を浮かべて言いま
す。

「おふくろに栄養のあるものを食べさせていたらも
 う少し長生き出来たのではないか。」
「こんな美味しいものを食べたら、おふくろはどれ
 だけ喜ぶだろうか。」
「おふくろを連れて温泉に入れてやればよかった」

最初は、わたしが少し贅沢なものを買ってくると

「贅沢だ。お金は大事に持っておきなさい。」

そう言っていた父。それがいつの間にか、

「美味しいのぉ!」

こんな風に言って、笑顔で食べてくれるようにな
りました。それどころか、年齢の割にかなり顔色
も良く、風邪などもひかなくなりました。
そして周囲の方からはいつも顔色が良くて元気そ
うだと言われるまでに。

もちろん、わたしも普通の会社員なので金銭的に
はラクではないのです。それでもお金はまたいつ
でも稼ぐことが出来ます。

元気でいてくれる間に、出来るだけのことをして
あげておきたい。

あとで後悔なんてしたくないから。

これは両親に対してだけではありません。
なにごとに関しても、

「あの時あぁしておけば」


なんて後悔だけはしたくない。だから、心で感じた
ことは、誰に対しても照れないで言葉にします。手
に入れたいものがあれば挑戦もします。最善を尽く
してダメなら諦めがつきます。

こういうと、


「あなたは強いからイイよね」


と言われる方もあります。
決して強いわけではありません。

わたしだって、言葉にするのが恥ずかしいこともあ
れば、お金の問題であれば苦しい時だってあるので
す。同じです。

幼いころは、大人げないジブン本位な、単なるワガ
ママではないか、と祖父のことを見ていました。

しかし、今となっては本当に嫌われることを恐れず
、大切なことを教えて貰えていたのだとこころから
感謝しています。

祖父とはたったの12年しか共に暮らすことが出来ま
せんでした。


けれども本当に濃い12年だったと感じています。

~かおのことが気になるあなたへ~

分かりやすそうに見えて、
なにか掴みどころがないと言われるわたし。
他のnoteも手にとってみてくださいね。
そこにヒントがあるかもしれません。
大切にしてきたベースとなる考え方などお話しています。
どうぞこちらもご覧くださいね。


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