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誰が作った映画か?

「誰が作った映画なんだよ、つまんねえな」
なにかしら不幸が訪れるとわたしはそう思うようにしている。
だれかの駄作映画だと思えば随分気が楽になるのだ。
思えば、最近はそんな誰かが作ったB級にも満たない駄作映画が放映されていない気がする。
満ち足りていると思う。何もかも。
大切な人がいて、守りたい日常がある。だから不幸とかこれっぽちもないのだ。


大きめの部屋に引っ越しをした。
すべては第1段階に満たないような大きく小さい一歩を踏み出すためだ。
未来への階段を気持ちよく登るために、引っ越しをした。単身用のアパート暮らしが始まった。
そこでわたしは毎日を過ごす。わりと高頻度で恋人が来てくれるので大きいデスクをふたつ用意して、椅子もふたつある。横並びで作業をしたりできるように準備をしたのだ。
食器はまだ揃ってないけど、すこしずつものを揃えて、同じ箸をふたつ買った。
しばらく前まで精神科に入院していたけれど二ヶ月弱で退院して、引っ越しをしてまだバタバタしているけど、それなりに平和を生きている。
ようやく平穏を手に入れて思うことは、普通の生活を穏やかにやり過ごすことが、一番幸せだということ。
いま、ここにいていい。ここで生きていていい。と自分に胸を張って言ってあげられる気がする。
わたしはいままでずっとこれが欲しかったんだなあ。

三重県で、シンガーソングライターをしています。代表曲は「ひかりとつき」など。サポートや投げ銭でいただいたお金は制作機材やサイトなどの維持費充てています。応援よろしくどーぞ!!!