面食い治らない説

「みかたすは本当に面食いなんだね〜!」と友人に言われ、初めて他の人たちは面食いではないんだと気づきました。

私は面食いだと自負しています。

学生時代から、「みかたすは面食い」とよく言われていました。

全ての人が面食いだと思っていた

自分では面食いの自覚はあったものの、(本当は皆面食いなのに、顔以外にも相手の良いところを見つけられたから妥協しているんだ)と、冒頭の友人の言葉を聞くまでは信じていました。

「面食い」と認めてしまうと、相手の顔しか見ていないことになってしまいます。

このご時世、面食いであることを公言するとデメリットが多いから、皆隠しているのだと思っていました。

面食いを公言することに罪悪感があった

私はずっと一目惚れから始まった恋しかしていなかったし、逆に、一目惚れしなかった人とはどんなに仲が深まっても恋愛の可能性を感じませんでした。

美女×野獣のカップルの組み合わせは、ブサイクな女×美男よりも多く見かけます。

なので、女性の私が相手の顔の造形を気にしすぎるのは変わったことだと思って育ちました。

私が美女と呼ばれるほどには整っていない顔立ちなので、余計に相手にそれを求めるのも悪いことだと感じ、罪悪感を抱えたまま過ごしていました。

顔がタイプでないけれど、モテている人を好きになれるか?

男友達や、関わる男の人の見た目は全く気にしていませんでした。スキンシップさえなければ、二人きりで歩くのも友達の家に泊まることも嫌と思った事はありませんでした。

ある日、サークルの友人から「××先輩と仲良いよね、好きなんでしょ?」と言われたことがありました。その友人はものすごく察しが良く、私が好きと思った人をことごとく当ててきた人です。

××先輩はいわゆるフツメンでブサイクな部類ではありませんが、私は全く好みの顔でなかったし、初めに書いた通り一目惚れしなかったので良い先輩と思って過ごしていました。

××先輩は公認の可愛い元カノがいたこともあり、意識したこともありませんでした。

ですが、友人に言われたことで、「本当は好きなのかな?」と思ってしまったのです。

友人に言われたことをキッカケに、私はそれから先輩のことを意識するようにしました。

といっても、どこが好きと誤解されたんだろう?と思いながら先輩と接していた程度です。

やっぱり一目惚れしないと好きになれないと感じた

先輩とは元々宅飲みにも誘われるような間柄でしたが、宅飲みの後に先輩の家に財布を忘れてしまったことがありました。

先輩から連絡があり、夜に二人きりで会うことになりました。

先輩は、私が先輩のことを好きと思い込んでいたようで、突然ハグしてくれましたが、私は(やっぱり、この人のことは好きじゃないな・・・)と思っていました。

その日は、「財布、すみませんでした」とリアクションして帰り、その後先輩とは何もありませんでした。

面食いは治るタイプと治らないタイプがいる

冒頭の「〇〇(私)は本当に面食いなんだね〜!」という友人の言葉がなぜ心に残っていたかというと、

その友人が大学時代面食いの片鱗があったからです。友人もイケメンが好きだったこともあり(やっぱり皆イケメンが好きなんだね)と安心していたのに、友人はお世辞にもイケメンではない人と結婚した挙句、冒頭のセリフを私に言いました。

面食いは、根っからの面食いと、一時期の面食いがいるのかもしれません。

私は、根っからの面食いでした。

今の夫はイケメンと言われることも多く、私の好みの顔です。

将来の子供への責任を感じているのかもしれない

絶対に外では言えませんが、母のことは好きなのに顔だけが好きになれないために顔をじっくり見て話すことができません。

顔を見るたびに、なんで私はこの人と家族なんだろう、私も歳をとったらこうなってしまうのかなぁ、なんで自分が不細工なのをわかっているのに、子供を産んでしまったんだろう、と思います。

私が面食いなのは、自分の顔へのコンプレックスかなぁと思うのです。

そうすれば、美女×野獣の組み合わせも腑に落ちるんですよね。

でも、面食いを治さなくてよかった

夫の行動に多少イライラすることもありますが、顔を見るたびに、「いい顔だなぁ、この人と一緒に入られてよかったなぁ」と思います。

毎日顔をじっくり見ては、「何?」と言われるけれど、
私「カッコイイ」
夫「なんだ」
という会話だけで、毎晩楽しくて仕方がありません。

面食いだからといって罪悪感を感じずに、貫いて生きてよかったなぁと思っています。

#エッセイ #恋愛

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