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エジプトのゲイとラクダとピラミッド1

クリスティーズの学校でお友達になった若奥様、と内輪でニックネームを付けてた彼女からホームパーティーに招待された。行ってみると、「ホーム」というよりは本格的なパーティーだった。
ベルギー🇧🇪の裕福な男爵と結婚した彼女は、元モデルで、綺麗だけど、カンヌという南仏出身らしく、パリジェンヌに比べると、明るく優しい。エレガントな格好にイタリアオリジンらしい派手さを加えた格好をしていた。
どんな邸宅かと思っていたけど、まるでオフィスビルみたいな無味乾燥な建物で、彼女の雰囲気に似合わず、不思議な感じ。広いけれど、装飾がない。知ってる人は彼女しかいないので、手持ち無沙汰にしていると、彼女の友人の男性を紹介された。
「こちら、ラミーよ。昔からのお友達なの。」
そう紹介されたのは、にこやかで小柄な男性。白人?ぽいけど、何人かよくわからない。
「ボンジュール。初めまして。」
と会話が始まる。日本人?エジプト来たことある?
彼はエジプトに住んでるフェニキア人で、リセに行ったので、フランス語がペラペラなのだった。フェニキア人とは、今のレバノン人。だけど、誇りを持って、フェニキア人と名乗っているのでした。
アフリカは、モロッコ🇲🇦は行ったことあるけど、エジプト🇪🇬は行ったことない。

そう答えると、
「来たい?来る?」
と言われた。
そりゃもちろん行きたいですとも❣️
多くの人が、ピラミッドのあるエジプトは行ってみたいのじゃないかしら?
ましてや、私は、小学生の時に、自分の部屋の壁紙に、白だけど、凹凸でピラミッドの壁のように模様がついてるのを選んだぐらいである。
「じゃあ、招待するよ。」とあっけらかんと言われ、びっくり。明日、ランチで話そう、と言われたのでした。

翌日、指定されたのは、16区にある船室みたいなインテリアのお魚系レストラン。シックでエレガントな
感じのレストランでした。シックでエレガントな理由がわかるのは、エジプトに着いてから。
ランチで、日程など予定、向こうでの感じ。彼は仕事があるから、その間は観光しててね、と。全く問題なし!持ってくるもの、といっても、特別なものは大してなくて、水着くらい? ビザがいるけど、それは空港で買うんだよ。だから、パリで何かする必要はない、ということなど。という感じで、数日後に出発というポカーンとするようなスケジュールでした。

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