タマは分離不安⁈いや分離不満だったYo!
「この子なかなか気が強い子ですけど大丈夫ですか?」
タマを譲渡してほしいと保護団体さんに問い合わせをした時にタマの預かりボランティアさんから言われた言葉。
まあ、気が強くてもうちは夫と2人暮らしだし、先住犬や子供がいるわけじゃない。
散歩の時によその犬に気をつければいい話じゃないか。
先代犬のかつおが犬嫌いだったので経験済みである。オーライオーライ!
が、うちに迎えたら全くのビビり犬で超小心者だった。すぐテーブルの下に逃げこんだり、大きな音なんてビビりションするほど。
ボラさんが嘘ついているようにも思えないし、後日検診で動物病院でばったり保護団体さんの代表さんに会い、代表さんの家で過ごしていた時も気が強かったとか。
このジト目犬が?
初日から怯えているので、私達もタマのことを怒ったりとかはしていないし不思議である。
もしかしてかつお(先代犬)の亡霊が部屋にいて「オウオウ、ここでデカいツラしたんなら容赦しないからなぁ!!」
とタマを脅しているのか?
タマを迎えられて愛しさと切なさと心弱さが入り混じっているなか、私も落ち着こうとトイレに行こうとしたらキャンキャンと鳴きはじめた。
こりゃ大変になる予感。
保護団体さんとの譲渡条件の1つが一緒に寝ること。これが絶対条件だったのが個人的に引っかかるのです。
保護団体さんの自分達の生活を犠牲にしてまで犬達を救っていることは素晴らしいことだし、尊敬している。
ただその想いが強すぎて犬と人との関係性のバランスが傾いているような気がしてならない。
今まで人間のエゴや理不尽さ、汚さを見てきてなおかつそのせいで傷つき命まで失ってきたたくさんの犬達を見てきて人間不信になる彼らの心情も分かる。。
が、しかし人間もそうだけど犬だって心があって個性がある。
タマの場合は?
環境が変わって不安だろうから数日は一緒にいてあげたほうが安心するだろうけど、ずっとだと分離不安症になるのでは?
保護団体さんに所属しているドッグトレーナーさんに相談してみると、あっさり別の部屋で寝てみましょうとのこと。
買物など少しずつタマと離れている時間を増やして様子を見てみる。
寝る前にタマとたっぷり遊んで疲れさせてからそっと部屋をでれば朝までぐっすり♡
そんな感じで2、3日が経った明け方、私達は1階の寝室で寝ていた。タマがいる真上にあるリビングから
ゴッゴッツゴリ ゴリリ ゴッツ
鈍い音が聞こえる。タマが遊んで椅子でもずらしている音なのかしらん。
タマがいるリビングのドアを開ける
タマが床をかじっていた。
それを境にタマは私達がいないときに破壊行動をし、家に誰かいればそんなことはしない。
だから外出先から帰ると毎度リビングのドアを開ける瞬間が1番緊張する。
深呼吸スーハー… もいっかいしておこう、
スゥゥィーハァァァー
別の日
怒る気もでないどころか力が抜けていく。。
無気力状態で喜んでくれるタマを片手で撫でながらもう片方の手で撮影し、夫にLINEをする
「今日の作品はこちらです」
猫より破壊力あるじゃないかー!
すがる思いでトレーナーさんにうちに来てもらう。そしてタマの問題行動や環境など相談。
「タマちゃんは分離不安ではなくて、分離不満っすね」
分離不安と不満の違いは簡単に言えば
分離不安の大きな特徴として
トイレの粗相
自傷行為
他にもあるが幸いタマはそのようなことはなく、ただ留守の時に遠吠えしたり破壊するだけ。それでもキツイ。
「あとタマちゃんの性格というか、保護犬でボランティアさん宅の先住犬のマネしてるっす」
確かに!タマの預かりボラさんちの先住犬やそこの卒業犬は破壊しまくっている!
「とりあえずタマちゃん、暇なんすよ。まずはいっぱい遊んで疲れさせちゃいましょう!」
トレーナーさん(女性)語尾の「〜っス」に最近こんな話し方している人ひさびさに聞いたなぁと思いつつ、まずは言われた通りにやって見るっス!
朝晩の散歩もいつもより長めでかつ、遊んでくれそうな犬達が集まる公園に行ったり、出かける前は知育トイなどを数個部屋に放り込んででかけてなるべくタマが疲れてくれるように工夫していった。
家具の齧り防止スプレーはうちでは全く効果なし。しかしタマを疲れさせる効果はなかなかよく、頻度は減っていき私達も免疫がついてきたようで。
破壊行為の頻度が減ると、今度は夕方になると遠吠えするように。
近所に保育園があるおかげでその辺は多少かき消されて助かっています。ふふふ…
しかし外出の際になにか間違えると朝から遠吠えしてしまうことも。
そんなタマの遠吠えがぱったりとなくなった出来事がやっとやっと来たのです!
それはトニオ(猫)を迎えたこと。
散々タマに家をボロボロにされたので猫を迎える許可が降りた!
保護猫団体さんに相談して犬好きの猫でありかつ犬と1番仲良くなれそうな子を紹介していただきこれが見事にハマった。
ヒマで退屈な犬と遊びたい盛りの子猫
「タマトニー」の時代が我が家にやってきた!
こうしてタマは寝ていても飛びかかってくるトニオが常に家にいるので分離不満なんかしているヒマなんてなくなったのです!
4年という年月、私たち夫婦も犬について、壁や家具のリペアについてずいぶんスキルが上がったんじゃないかなと思うと悪くはなかったのではと思いたい…!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?