見出し画像

素晴らしき洞窟探検の世界 吉田 勝次

結論:現実世界にもある異世界探検記録!

 実は3〜5月、某サイトさんでされていたコンテスト用にダンジョン探索ライトノベルを書こうと思いまして。こちらにも転載した「My らいとにんぐ♡Lady」って奴なんですけどね。ダンジョンの描写を少しリアルにやりたいな〜と思って図書館で借りてきたのがこれでした。資料用にさ〜っと流し読むはずが、あまりの面白さに熟読してしまいまして。

 いやー。細かくいうとダンジョンと鍾乳洞は別なのかも知れないですが、この本自体がまさにリアルダンジョン探索記を呈しています。

 リアル世界でダンジョン入るのにどういう流れが必要かって知ってますか? 自分は全く知らなかったんですが。

 まずGoogleアースで、ダンジョン、じゃなかった洞窟がありそうな地形を探し、国や地主さんと掛け合い地質調査し、ダンジョンを見つけたら許可をいただいて、装備を揃えていざ探検! 

 っていう流れで進めるんだとか。結構手続きが必要なんですね〜。

 縦穴洞窟に入るために宙吊りになるとか。中は真っ暗で明かりがないとか。水が滴ってストレスで寝れないとか。学会で発表されたことのない生物を発見したとか、極め付けに、未知の細菌に侵されて高熱で寝込んだとか。日常とは全くかけ離れたリアル異世界話にあっという間に引き込まれて、休憩入れることなく読破してしまいました。面白かったです! 壮絶な冒険小説読み終えた気持ちになれます。

 こちらは新書なので文体が少し硬いですが、同著者様の「洞窟ばか」(扶桑社)の方は口語体でもっとラノベぽく楽しめると思います。リアリティのある小説をお求めの方に、是非ともオススメしたい一冊です。


この記事が参加している募集

読書感想文

宜しければ、作品執筆のエネルギーとなりますコーヒー、スイーツのサポートをお願い致します〜(涙)いただいたサポートを糧に、より良い作品が生み出せるよう精一杯頑張ります!