虚無

ふと、自分が誰の特別でもないことに虚しさを感じる瞬間がある。推しのいる人生が楽しくて仕方がないので自ら死を選ぶ予定は今のところないけれど、周りの友人がやれ彼氏とデートだバレンタインだと楽しそうにしている事実に対して私のことを特別好きな他人やイベント事を私と過ごしたいと思ってくれる他人はいないのだという事実に不意にメンタルをぶん殴られるときがある。

夢は?と聞かれることが増える年齢になった。正直に答えるのなら、早々に結婚して若いうちに母親になりたい。昔からずっとそう。早く私を好きになってくれる人に、かわいいと思ってくれる人に、誰よりも一緒にいたいと思ってくれる人に出会いたい。
声が聞きたいと言われることに、会いたいと言われることに憧れているし、私のエゴで尽くすことを喜んで受け止めてくれる人に早く出会いたいと思う。

彼氏できないまま死ぬような気がする、結婚とか本当に無縁な気がする、と死んだ魚の目をする私に、まだ20歳だよ?と言ってくる友人には彼氏がいるのだから、まぁ所詮他人事だよなぁなんて思ったりもする。

普通に授業に出てバイト行って生活しててもロクに出会いなんてないし、彼氏はできないのだということをこの2年で知った。どれだけ定期的に愛されたいと病んでも、好きでもない男に好かれたいなんて思わないし、彼女募集している男に好かれようとしている自分がすごく嫌いなので、あー恋愛向いてねぇなぁ、と思う。

推しに会いに行くときの自分が1番輝いていると思っている。服を選んで髪を巻いて、最高にかわいくして大好きな人に会いに行く自分が1番好きで。確実な見返りがない「推し」に対してこうなのだから、自分に好意がある相手に会いに行くとなったら本当に幸せすぎて死ぬんじゃないかとすら思える。いいなぁ恋愛。人生で1度くらい、自分のことを好きな男に最大級にかわいくして会いに行くって経験をしてみたいものである。


結局、私は自分が1番自分のことが好きなのだ。
自分の機嫌は自分で取れるし、むしろ他人如きに私の機嫌が取れると思うなよとすら考える。
こういう可愛げのなさやスキのなさが人間的魅力を削いでいる節があることもわかっているのだけれど、そもそも人のために自分を変えること、好きじゃないので。人のために見せかけた自分のために自分を変えることはあるけど。

こうやってまとまりのない思考をつらつらと書き留めて記録するのもおもしろいかも、と思うので私に好きな人ができるまで、ないしは彼氏ができるまで、不定期更新の虚無日記を続けようかなぁ。


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