日記②

・お腹が減った

深夜に腹減った〜〜て思う時のなんともならない感じ、別に実家とはいえ深夜にカップラーメン食べたとてみんな寝てるし何か言われたとして朝ごはんちゃんと食えよ、とかだと思うけど己との戦い。なんか食べようかと座ったリビングのテーブルには姉が食い散らかしたものが散乱していて、これを放置したところで母親がため息をつくか父親がキレるだけなので片付けておく。成人して随分たったのに弁当についてるソースごとレンチンするバカな姉だけどわりと順調そうな人生で羨ましい。どうかわたしも普通にならせてくれ。悲しくなったので寝ることにしました。泣いた分だけ1kg痩せていてください。

・心にも強めのステロイドをくれ

アトピーのため、空気に負けてる時点で剃刀に勝てるわけがない。夏は嫌い。ひとむかし前に流行った美白のためのウユクリームを塗った時に感じたあの皮膚への合わなさが頭から離れなくて除毛クリームにも手を出せないままでいる。肌が荒れてる時にどうしたの?と聞かれることがあって、アトピーなの、と答えるとああねという顔をされる。それと同時にアトピーでない人は理由がなければ肌が荒れないのだと気付いて、ステロイドを塗ったくった。薬局で処方された薬の強い順にステロイドを並べられていちばん強いものを塗って、継続しなければあんまり効果がなくって、私のからだの汚い部分はぜんぶ怠惰のあらわれだってことに気付いて悲しくなった。愛してやりたいが愛せねぇよ。

・大好きな子のこと

たぶん毎回日記に出てくる。
彼氏とか彼女とかじゃなくて大好きな子がいて、大切にしたくて、大好きすぎてLINEをすぐ返せない。1週間とか経ってたりする、引いてみてるとかじゃなくてそういう距離の取り方をしないと3秒でLINE返しちゃいそうで……。でもわたしは大好きな子のこと実はあんまり知らなくて、たぶんずっと一緒に過ごしていたのが中学の2年間と高校のわずかな期間のこと。遊びに行ったのも実は少なくて、中3の昼休みに教室と教室の間の廊下で延々とふたりで話していた。話題が途切れることはなかった。そのときから随分経っていろんな好みとか考え方とか変わってるんだろうな、ただ彼女の中にある変わらない軸があって、それが好きなんだろうと思う。
いまあの子と話すと、それはもう面白いほど話がうまくいかない。わたしは彼女との限られた時間をどうにかうまく使いたくて無駄なことを喋り散らすし、彼女は彼女で基本塩なので彼女の方から話題を持ち出すことはあまりない。無言の時間がこわいと思ってることがかなしい。ほんとは一緒にいるだけでいいのに。

これは惚気に近いが、基本的に対面では塩対応の彼女(私にはちゃんと尻尾が見える)だけどラインはすごくかわいい。会った後は顔には出ないけどあんたのことがすごく好きだよ、とわざわざ言ってくる……なんだこのかわいい生き物。いま彼女は国内にいないのでずいぶん寂しい国になっちまったな……と松岡修造みたいなネタをひとりで擦っている。
たぶんこの子に彼氏ができたり結婚したらバームクーヘンを手掴みで泣きながら貪り食う会を開きたいと思いますので、どうか見守っていて欲しい。


・適切な値段と手作りについて

オタクなので実質無料とかこれタダでいいんですか?!これを〇〇円で?!とか言ってしまうけどその文化を通っていない人たちやその金銭感覚を持たない人にはだいぶ変な言い回しだな、と思った。
学校にてマーケットを含んだおまつりのようなものの運営に参加する機会があり、弊学のものづくりできる人たちがわんさと集まってすばらしいものを出店・出品してくれた。みんなそんなものをいつの間に……と思うくらいのクオリティで、特にアクセサリーをいくつかお迎えさせてもらった。
おまつりの感想の中に、「想定よりもクオリティが高かったけど値段も高かった」とあった。私は拳を握りかけた。同人誌の値段設定論争を思い出しかけて、いや違うな……と思い直した。まあどこの出展者に対してそう思ったかは定かではないが、アクセサリーの中には札を出して買うものもあった。屋台感覚だと札は出せないかもしれない。
値段設定とかは作り手に回ったことがあると分かる悩みの種で、手作りで材料費とプラスアルファ諸々なんだな、となんとなく想像できる。だから高いな、と思っても口には出さない。今回のマーケットを軽く見ていてぼったくってんな!高い!と思ったところは別になかった。私自身は適切な値段設定のところばかりだと思ったので、こればかりはもう価値観の相違に違いない。
値段が高い、というのは感想であって文句やご意見ではないのかもしれない。ただ手作りで物を売ることって結構まじで金と労力がいるので、みんないっぺん店員をやってみろというのはそういうことだと思います。

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