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歩き遍路 38番札所金剛福寺に到着 足摺岬を散策

おはようございます、蜜柑らむちです。
今日は、海辺の民宿「久百々」を出発して引き続き38番金剛福寺がある足摺岬を目指して歩きます。
ここまでくれば金剛福寺まで約20キロ。
もうすぐなので頑張るぞ〜!

朝の海辺は思わず写真を撮る綺麗さ
少し歩くと遍路道は砂浜を歩く道を指す
海の中の橋を渡って向こうの岬へ
砂浜を歩いていると、2匹の犬がお供してくれた
海端の遊歩道

久百々から少し歩いた場所にある「大岐の浜」エリア。この辺りにも宿があるのでここに泊まった人も多そうだ。
この辺りは一部、砂浜が遍路道になっている場所がある。
砂浜は綺麗だろうとわざと砂浜の遍路道を歩いたけど失敗した。
靴どころか靴下の中にまで砂が入ってじゃりじゃりする。

この辺りも遍路道がいくつかあるのだけれど、今回は山の中の古道は通らなかった。
理由は、海岸線を眺めていたかったことと、一部古道が遍路地図に載っていなかったり整備状態がどうか不安だったから。
海岸線沿い+国道を中心の道を選ぶと、海→山→海って感じで海と山をぐねぐね進む感じになる。

山が続いたあと見える海はなんとなく嬉しい

途中、「あわの里」の民宿で一緒だった若い女性が声をかけてくれた。
私がつけてた「ヒプマイ」のグッズに反応してくれたみたい。
何を隠そう私は推し達のグッズを一部連れて旅をしている。
分かる人が現れて嬉しいやら恥ずかしいやら。
しばらく漫画の話やらに興じる。
しかし、彼女……歩くペースが私より結構速いもんであっという間に置いていかれてしまった。また会えるかな。

そのあとはしばらく1人で目的地をめざす。

着いた〜!!!!

足摺岬到着13時ごろ。
宿を出たのが7時頃だったので、約6時間ってとこかな。
途中トイレ借りたり休憩も入れたから実際の歩き速度は5時間ちょっとくらいかと思われる。
まあ、まずまずのペースだ。

とりあえず達成感にひたひたに浸りつつ、逆光バリバリのジョン万次郎に見守られながら宿の女将さんが持たせてくれたお弁当のおにぎりをいただく。
中身は梅干しとたくあん。
ご飯はおかか?風味の炊き込みご飯。
シンプルながらとても美味しい。

ジョン万次郎さん
お弁当のおにぎり

食べていると、ここ最近いろんなところでお会いする山男さんとばったり会う。
「古道の遍路道はひどかった…」との愚痴。
多分、険しい山道+草が刈られてないって感じだったんだろうな。
それにしても山男さんがそこまで言うってことはよっぽど酷かったんだろう。行かなくてよかった…。

お腹が満ちたところで、金剛福寺のお参りへ向かう。
室戸岬付近のお寺と違い、金剛福寺は山の上や石段の上じゃないからそこはずいぶん楽だ。
足摺岬のすぐ目の前である。

金剛福寺へ
弘法大師は亀に乗って岩場を渡ったらしい。
野生のサギ。

金剛福寺でお参りを済ませた頃、ちょうど、あわの里で一緒だった女性(仮名Rちゃん)と、昨日のコンビニですれ違った女性(仮名Mちゃん)が2人連れで通りかかった。
2人とも先に行ってるんだろうなぁ、と思ってたからまた会えて嬉しい。
2人は今日の宿が一緒なんだって。
「これから展望台見にいくんですよ!もうすぐ取り壊されるらしいから。一緒に行きますか?」
嬉しいお誘い。ぜひに、と着いていった。

足摺岬には、足摺七不思議とも言われる不思議な場所が金剛福寺を中心に幾つも点在している。
全部を見ることは叶わなかったのたけれど、そのうちの幾つか実際に見にいけたので紹介する。
これを見ている人で時間がある人はぜひ全部見てほしい。

小銭を落とすとカラコロチリチリと可愛らしい音を立てて落ちていく地獄の穴。
乗って揺らすとその動揺の程度で孝心がわかる
「ゆるぎ石」
満ち潮だと水がたまり、引き潮だと水がなくなる手水鉢。ちなみに水は少しだけ存在していた。
亀の形をした石。自然とできたものだそう。
弘法大師が亀を呼んだ「亀呼場」の方向を向いている。


RちゃんとMちゃん、よく聞いたら「下駄華緒」さんのファンだった。
下駄さんは元火葬場職員としてYouTubeなどでいろんな情報を発信している人だ。
バンドマンだったり怪談師だったりもする異色の経歴を持つ本当に面白い人なのだけど、そして何より、四国遍路を歩いたうえに、その動画をあげている。
私が四国遍路を始めたきっかけでもある人なので、こんなところで共通点が見つかって嬉しい。
しかもMちゃん、下駄さんのサイン入りのウォーキングシューズ履いてた。
………めっちゃくちゃ羨ましい。
このnoteが下駄さんに見てもらえるなんて期待もしてないけれど、もし万が一目にすることがあったら伝えたい。
下駄ガールが四国遍路で3人集まったよ!!!
いや本当にこの巡り合わせには感謝だ。

それから3人で下の海岸まで降りて散策。

下の海岸まで下りると、「白山神社」のいわばの鳥居と、それから「白山洞門」が見られる。

岩場に造られたお社
波の侵食で作り上げられた「白山洞門」
ハートの形に見えてかわいい🫶
とんでもないバランス感覚で積まれた石がたくさん
ここは賽の河原だったのだろうか

私たち3人も石を積んだり

写真を撮ったり


とても脱線して遊んでおりました…。
こういうのが1番楽しい!

ほぼ初対面orあって数日の中なんだけどまるで雰囲気はクラスの修学旅行。
とても楽しい時間を過ごした。

お遍路の途中とはいえこんな出会いをいただけたことを本当にお大師様に感謝。

遊んでいる間に、宿のチェックインにちょうどいい時間に…。
私だけ宿が違うので、宿場まで行ってお別れ。
実はしっかり連絡先も交換しちゃったので、お二人には愛媛に来た時はしっかりご案内をする気満々のらむちです。

今日は念願の足摺岬に到着して、素敵なお友達もできて最高な1日だった。

お宿に到着!
夕食は鰹のたたき。

久百々〜金剛福寺〜民宿ことぶき
30.66km 45423歩
※歩数計アプリが算出した数字なので実際とズレがある可能性があります


ここで少し読者の方にお知らせなのですが、らむちは明日、少し歩きを短縮してバスと電車を組み合わせて高知最後のお寺「延光寺」をお参りしたあと、愛媛に一度帰る予定になりました。
高知の後本来順番通りであれば回る愛媛は、もともと何度かお参りをしたことがあるのですが、改めてその覚え書きを記事に投稿したり、
それから香川は区切りで(なるべく歩きで)お参りして記事に投稿する予定です。

本当は通しで歩くのが理想ではあるのですが、諸般の事情で難しくなることをお知らせします。
ただし、記事投稿は毎日、お遍路に関することや旅の記録を続けていきますので、どうか飽きずに見ていってくださると嬉しいです。

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