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歩き遍路 四万十川を渡り久百々まで歩く

おはようございます、美柑らむちです!
今日は、中村駅前の「ホテルクラウンヒルズ中村」から、「久百々」というお宿まで歩きます。
次の札所「金剛福寺」までは辿り着かないけれど、歩いて目指します。明日には到着する予定なので確実に近づいてる!
今日も頑張るぞー!!

「中村」というのは実は古い地名で「四万十市」というのが現在の地名だ。
ちなみに「四万十町」もある。
どちらも違う場所。とても紛らわしい。
四万十川の流域であることを表す地名を、どちらの自治体も手放せなかったのかな。

それはそうと中村を出ると、「四万十」市に恥じない美しい四万十川の景観を見ることができる。

この日はかなり延々と、2時間くらい四万十川の川沿いの道をずっと歩くことになる。
道は舗装だったり土手沿いの土のサイクリングロードだったり。
一部歩道があまりないエリアもあって少し怖い。

遊覧船乗り場併設の観光センターは、
お手洗いも借りれるのでぜひ立ち寄ろう。

出発時は中村の街中だったのが、だんだんと山の中へ。

向こうの山に大の文字
京都を準えて作られたそうだ

「伊豆田峠」という昔ながらの遍路道を出現する。今日はこのルートを通る。

遍路道の標識に沿って進む
この辺りまではGoogleにも載っている
登山口にも案内がある
有難いことに草は刈られていた
かなり登りが急だ
峠を降りると集落に出る
民家の間の抜け道みたいなところを進む
真念さんは四国遍路のルートを確立させ
ガイドブックも作り上げた最初の人だ
「真念庵」
昔の遍路はここで野宿することもあったとか

この真念庵は、「四国遍路の父」である真念さんをお祀りして供養する場所。
この後、遍路が「金剛福寺」を打ってからつぎの「延光寺」まで打つとき、もう一度この場所を通るルートが一般的なので、その際の目印のようなものにもなっている。
らむちは都合でここには戻ってこない予定なので、今きちんとお参りする。
この後、ここを通り打ち戻るお遍路さんが、皆怪我などなく無事に回れるといい。

この真念庵のお参りで13時半ごろ。
ホテルを出たのが今日は8時だったので、約5時間の計算。
もう少し早く着けるはずだったのだけれど、なんだか歩くペースが落ちている気がするのと、古い遍路道で少し手こずった影響。
とはいえ、ここまでくれば今日の宿まで約8.7キロ。
後2時間程度だ。
真念庵を降りた先、バス停「市野瀬停留所」には、トイレと休憩所と自販機が並んである。
なんと自販機にはカロリーメイトがあったりもする。
実は非常食を持っていなかったのでここで購入してお昼ご飯の代わりとする。
セブンティーンアイスも手前にあったのが個人的にテンション上がった。(結局買わなかったけど)

そこから6キロほど歩くと山を抜けて「下ノ加江」という少し街になっているエリアに着く。
この街にはローソンがある。
歩き遍路をしている仲間であればコンビニのありがたみがわかることだろう…マジ、神。
ローソンで何人かお遍路さんとすれ違った。
同年代かな?すごく綺麗な雰囲気の若い女性がいて、同年代の女性ってすごく珍しいな、と思う。挨拶をして通り過ぎただけだけど。
お遍路の格好でも、歩き遍路じゃないひとも多いので、また会うとは限らないけれど。少しくらい声かければよかったな、とも思う。(コミュ障)

このエリアはとうとうと流れる川と、荒波の海がぶつかる河口である。
海とも川とも断言しがたいこのグラデーションはある両方の意味いいとこ取りともいえよう。

ここまでくれば今日の宿場「久百々」もすぐ近くだ。

この辺りは川のエリアから打って変わってすっかり海。
高知に来てから、海あり川あり山ありの自然満喫フルコースだけど、今日は特にそんな感じだった。

自然の中にいると、植物も虫や野生の生き物も当たり前にそこにいて、我々人間が「お邪魔する」感覚である。
これは都会の舗装路ばかりを通っていたら絶対に無い感覚だと思う。
そして、自然も生き物も必ずしも癒しだけをくれるわけじゃない。
自然がもたらす様々な出来事を、お大師様の導きを信じて進む。それも一つの遍路の醍醐味と思う。
…………とはいえ、身の危険を感じたら必ず引き返して安全な道を行こうね。これはらむちとの約束。

それから、コンビニ、トイレ、自販機、ベンチや休憩スペース…。
お遍路は、普段生活していたら当たり前に「ある」ことが前提のものの有り難みを感じる機会でもある。
当たり前じゃなく、誰かがそこに置いて管理をしてくれているから私達が使える。
これは本当にお遍路をして初めて気がついた。
私達がお遍路できるのは誰かが何もかも用意してくれているからだ。
それを忘れちゃいけない。
(それはそうとして、トイレが無いエリアはどうにか対処方法が欲しい。トイレ心配しながら歩くのがとても辛い。)

今日の宿は「久百々」さん。
その名の通り「久百々」地区にある宿で、運良くオーシャンビューなお部屋を用意してもらえた。
実はらむち、海が大好き。
波の音を聞きながら、今日はよく眠れそうだ。

綺麗な水平線
久百々は二食6500円
とてもリーズナブルなのにご飯おいしかった

明日はとうとう足摺岬の「金剛福寺」へ到着予定。ここまで長かった〜!!!
明日は時間に比較的余裕がありそうなので、足摺岬エリア、観光もできたらいいな。

明日も歩くぞ〜!!

ホテルクラウンヒルズ中村〜真念庵〜久百々30.47km 45143歩
※歩数計アプリが算出した数字なので実際とズレがある可能性があります

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