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歩き遍路75番札所善通寺〜80番札所国分寺

おはようございます、美柑らむちです!
今日は善通寺の宿坊からスタートして、80番の国分寺を目指します!!
朝からあいにくの雨ですが、幸いルートは街中なので、なんとか歩いていきます。
ルートは約28キロ…なかなか厳しい道のりですが、今日もがんばるぞー!!

善通寺の宿坊に泊まっていたので、朝はお勤めからスタート。
8人もの僧侶が合わせて行う勤行は、本当に迫力があって素敵だった。
普段お寺で読んでいるお経も複数人で読むと本当に綺麗。
読経の後はお坊さんの法話があり、「お経の意味を簡単に解説いただいたりタメになるお話を聞けた。

勤行が終わると朝ごはん。
ヘルシーだけどたっぷりの朝ごはんは疲れた体に染み渡る。

じゃこ天がおいしかったのと、湯豆腐に使われている豆腐が純粋に美味しくて、素材の良さを実感。ごちそうさまでした。

善通寺宿坊、宿坊ながら鍵付きの個室で、布団も柔らかくて、ご飯はおいしいし、温泉にも入れて、最高だったな…。
リピ確定のお宿でした。

朝ごはんでお腹も満ちたところで早速出発。

本日最初のお寺「金倉寺」を目指す。
約4キロ先だ。

「おへんろさん!ちょっとまって!!」
善通寺を出たすぐの商店街で、とある美容院のおかあさんから声をかけていただく。
「これ、持っていって、お接待」
出していただいたのはペットボトルの飲み物。
ありがたくいただきます!

お水はお遍路する上で必要不可なので本当に心遣いがありがたい…。

道の途中で見つけた建物
キリン………。
金倉寺の前には「下馬」の石碑が
ここで馬から降りろ、ということかしら
着いたぞ、金倉寺!

金倉寺まではおよそ1時間。
雨はぱらぱらと小雨が落ちる程度で、このくらいなら菅笠だけで済むのでありがたい。
納経を済ませ次へ!

次の道隆寺までも4.5キロ。
ここも1時間ちょっとでつく計算。

住宅街、と言った雰囲気の街を、ただひたすら歩く。
10時過ぎ、道隆寺到着!

道途中の大師堂
観音さまが並ぶ境内。

この辺りになるとまた雨足が強くなって来て、途中の休憩所でポンチョを着る。
雨具の種類もいろいろだが、わたしは、リュックやポシェットことすっぽりと被れるタイプのポンチョで凌いでいる。
大雨や山には向かないけど、軽くて簡単に着れてとても楽だ。
とはいえ、雨は歩きの大敵。
これは自業自得だがなんどか水溜まりに足を突っ込んで靴はすでにずぶ濡れ。
濡れると殊更、靴の中で足が滑るから歩きにくい。
晴れの日を恋しくなりながらも歩く。
道は、いつの間にやら丸亀市内の街中に。
遠くに丸亀城が見えたり、賑やかそうな商店街を通り過ぎたりもした。

遠くに見える丸亀城が
商店街。
骨付鳥のお店があったりするのは丸亀ならでは。

雨足もそこそこ強く、今日の行程の長さに気が遠くなりながらも先を進む。

次のお寺「郷照寺」は、少し登ったところにあるお寺。この登りも地味に堪えた。

やっとついた〜!!
戦争の金属不足の際にも供出を免除された鐘
地元の人に大事にされて来たんだろうな

納経を済ませ、先に進む。
次のお寺まで約6キロ。

天皇寺に向かう途中、昔ながらの雰囲気たっぷりの商店街を抜ける。
シャッターが8割を超える寂しい雰囲気の商店街は、それでも一部の呉服屋さんや昔ながらの商店は頑張って営業している。

本当にすぐ近くにある大型のイオンの存在が、この商店街の辿って来た道を物語っているようだ。
よくある話なんだろうな……。

どこにもそういう街ってあるものだけれど、昔ながらのお店とイオンみたいな大型店舗が上手く棲み分ける方法ってないものなのかな。
余談はさておき(歩いていると常に考え事する)

次のお寺「天皇寺」は、正確には「金華山天皇寺高照院」お遍路用の道標には「高照院」で載っていることが多いみたい。
神仏習合のこの境内には、白峰宮という神社とともに、天王寺が建立されている。
奈良時代の天平年間に、行基が造った歴史あるお寺だ。

白峰宮の鳥居が街中から続く
山を背に建つ境内

ここに来てなんとなく雨足が落ち着いたので、ポンチョは一度しまう。
納経を済ませて、今日の最後のお寺「国分寺」へ!

最後の国分寺までは約7キロ。
天皇寺を出た時点で時刻は15時頃。
間に………合うとは思うけど……。
なるべく今日は国分寺まで打って帰りたかったのでとりあえず急ぐ。

※※ここから先急ぎすぎてて写真がほとんどないです、ご了承ください※※

「国分寺は、早くお寺の門閉めちゃうから気をつけてね」とは聞いていたので、余計に焦る。

本当に無心の境地で歩いていたので写真がないばかりが途中の道のりすらほぼ覚えてない訳だけれど、ややアップダウンのある山沿いの農村を、歩いていく。
途中で雨足が強くなって来たので再びポンチョを着る。
そろそろ夕暮れ、雨のせいもあってうっすらと暗い。

「おへんろさん!これ」と、目の前に止まった車から降りて来たお姉さんが何かを差し出して来たので、ん?と思いながら見ると…。
千円。何度観ても千円…。
「これでうどんでも食べてください」
ええええ、いいんですか!?
いまのらむちには大金である。
ありがとうございます…本当にありがたい…。
どんな徳を積んで生きて来たら、見ず知らずの人に千円渡せる人生が送れるんだろうか。

またまた考え事しつつも、先を急ぐ。

国分寺に到着したのは16時40分ごろ。
なんと、山門の手前の門には「境内に居られるのは17時までです。その10分前には門が閉まります。それまでに到着した人のみ納経を受け付けます」というようなことが書いてある。
なるほど…。
一部を除いてどの札所も基本的に納経時間は17時までだ。そこは、共通しているが、ここまで厳密なところもなかなか珍しい。
正直、納経など無しに参拝するだけならいつでもできるところが多いからだ。
ひとまずギリギリ間に合っていたので普通に門から入る。
「ロウソクや線香は今の時間は今の時間は立てないように」との旨を書いてあった。
やはり時間が厳密に管理されているよう。
ちょっと急ぎ気味に読経を済ませ、納経へ。
納経印は普通に間に合ってよかった。

トイレお借りして出ようとしたら、管理の人に「まだ人がいたのね、門締めかけてるけど隙間開けてるから、左の門から出てね」と言われる。
確かに門は閉まっていて、隙間が空いてたのでなんとか開けて出た。
間に合った〜〜〜!!!
色々ギリギリすぎてバタバタだったけど、なんとかなって一安心。

この後、詳しくは省略しますが泊まろうと思って予約していた、国分寺から一番近い宿に、宿側に一方的に予約キャンセルされるというトラブルに遭って、宿無しになってしまった。

なので、今回はここまでにして、一度松山に帰ることを決意。
ほんとにこの近辺の宿に泊まるひとは気をつけてほしい。もし需要あるなら宿名もお教えします。
本当は、あと2か所(白峰寺と根来寺)を打ってから区切るつもりでいたのだけれど、まあ次打つ場所が増えただけなので許すことにする。
(でも、らむちが四国在住じゃなかったら困ってただろうな、どうにかしてほしいよね。)

香川編歩き遍路区切り打ち、今回は2泊3日の短い旅だったけど、その間にも札所が14ヶ所もあって、本当に濃い時間を過ごせた。

今後は、まだ実は行けていない「雲辺寺」と、残りの香川県の八か所をお参りする予定なので、記事をご覧のみなさんはぜひ楽しみにしてほしい。

善通寺宿坊いろは会館→金倉寺→道隆寺→郷照寺→天皇寺→国分寺
37.18km 55085歩
※歩数計アプリが算出した数字なので実際とズレがある可能性があります

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